2018-01-01から1年間の記事一覧
「心と体と」観ました。 静謐。雪が音もなく降る森。そこにある池のほとりに佇む、オスとメスの鹿。 寄り添い。水を飲み、草を噛み、共に駆ける。 そんな夢を共有していた。そう知って惹かれ合う男女。 ハンガリー映画。イルディコー・エニェディ監督作品。 …
「午前十時の映画祭 太陽がいっぱい」観ました。 1960年公開。フランス・イタリア合作。パトリシア・ハイスミスの同名小説の映画化。当時24歳のアラン・ドロン主演。『禁じられた遊び』ルネ・クレマン監督。 言わずと知れた名作。とは言えうろ覚えだった当方…
「サバービコン 仮面を被った街」観ました。 ジョージ・クルー二ー監督・共同脚本+コーエン兄弟脚本作品。 主演、マット・デイモン。ジュリアン・ムーア。 1950年代のアメリカで起きた人種差別暴動をモチーフとして。 『アメリカンドリームの街、サバ―ビコン…
「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」観ました。 1994年。アメリカ。リレハンメルオリンピック選考会直前に起きた『ナンシー・ケリガン襲撃事件』。 オリンピック有力選手、フィギュアスケーターナンシー・ケリガンが何者かに依って膝を強打され重傷を…
「ジュマンジ ウェルカム・トウ・ジャングル」観ました。 1995年公開『ジュマンジ』の続編。 1996年。とある男子高校生が失踪した。彼について知る人はあまりおらず。 彼が失踪直前に友人が海辺で拾ったボードゲームを贈られた事も。 ある日突然息子を失った…
「ザ・スクエア 思いやりの聖域」観ました。 第70回カンヌ国際映画祭。パルムドール作品。 『フレンチアルプスで起きたこと』の記憶も新しい、リューベン・オストルンド監督作品のスウェーデン映画。 とある有名美術館。そこのキュレーター(責任者)クリス…
「犯罪都市」観ました。 韓国。カン・ユンソン監督作品。 2004年。実際に韓国であった『朝鮮族組織一掃作戦』を基に。 警察対新興してきた鮮族中国マフィア対地元韓国ヤクザの抗争を描いた。 韓国随一の上腕俳優(当方命名)。マ・ドンソク主演。 2017年日本…
「君の名前で僕を呼んで」観ました。 とあるイタリア。1983年。夏。 主人公エリオ17歳と。大学院生オリヴァー24歳。ひと夏の恋。 米アカデミー賞、主演男優賞ノミネート。ティモシー・シャラメ。撮影当時19歳。 大学教授の父親の元。ひと夏の滞在で出会った…
「タクシー運転手 約束は国境を越えて」観ました。 1980年5月。韓国。 当時の軍事政権化を案じた民衆による反政府デモ。韓国各地にて主に学生が中心となって行われていた。 『広州事件』1980年5月18日~同月27日に掛けて広州市を中心に行われた反政府蜂紀。 …
「レディ・プレイヤー1」観ました。 2045年。荒廃した世界。環境汚染、気候変動。加えて停滞する政治経済。 誰もが現実に対して夢も希望も抱けなくなった。 けれど。そんな時代の中で人類唯一の希望、体験型VRゲーム『オアシス』。 オアシス専用のキットを装…
「ラッキー」観ました。 2017年9月。逝去したハリー・ディーン・スタントン。没91歳。 アメリカ出身で第二次世界大戦中は海軍に所属。 生涯で100本以上の映画作品に出演した名うてのバイブレイヤー。 彼の最後の主演作。それだけで…うるうるしてしまう案件。…
「グッバイ・シングル」観ました。 韓国。トップ女優ジュヨン。 実力派俳優としての評価はありつつも、常に誰かと浮名を流し。如何せんお騒がせ女優枠の彼女。けれど。 いつまでもそのままでは居られない。何しろ彼女、御年39歳。 徐々に人気も低迷。加えて…
「パシフィック・リム/アップライジング」観ました。 2013年。ギレルモ・デル・トロ監督作品。『パシフィック・リム』公開。 日本の『特撮・怪獣・ロボット文化』にリスペクトしまくった監督に依る、海を越えた一代オタク映画。 「アメ公に何が分かるか」そ…
「ラブレス」観ました。 ロシア。アンドレイ・ズビャギャンツェフ監督作品。 一流企業に努める夫と美容サロンを経営する妻。12歳の一人息子。 所謂富裕層。ハイソなマンションで暮らすその家族。一家離散寸前。 夫婦は互いに現在のパートナーに愛想を尽かし…
「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」観ました。 第90回米アカデミー賞。ゲイリー・オールドマン主演男優賞受賞。辻一弘メイクアップ賞受賞作品。 1940年5月。第二次世界大戦。イケイケのドイツナチス軍に、ヨーロッパが大打撃を受けて…
「メイド・イン・ホンコン/香港製造」観ました。 1997年公開の名作香港映画。中国返還20周年の去年「4Kレストア・デジタルリマスター版」にて蘇った。 「ああ。1997年て。こういう感じやった」 90年代後半。この作品の登場人物達と正に同じ年代であった当方…
「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」観ました。 フランスの同名漫画の映画化。リュック・ベッソン監督作品。 2740年の宇宙。『千の惑星都市』アルファステーション。 銀河をパトロールする連邦捜査ヷレリアンとパートナーローレリーヌ。組織からの指令で、あ…
「レッド・スパロー」観ました。 元CIA工作員ジェイソン・マシューズの原作小説を『ハンガー・ゲーム』のフランシス・ローレンス監督が映画化。主人公の女スパロー、ドミニカをジェニファー・ローレンスが演じた。 ロシア。国家の女スパイ(スパロー)。正直…
「ニワトリ★スター」観ました。 井浦新、成田凌主演。 東京。"ギザギザアパートメント″に住む、草太(井浦新)と同居人楽人(成田凌)。 同じアパートの階下に入っている深夜のバーでバイトをする二人。しかし草太は大麻の売人で。草太自身は吸わないけれど…
「サイモン&タダタカシ」観ました。 高校生最後の夏休み。同級生。報われない、秘めた恋。 二人で向かった『好きな人の好きな人を探す旅』。 「去年の米アカデミー賞作品賞『ムーンライト』の主人公に教えてあげたい」 公開直前にそんな書き込みも見かけて。…
「ピンカートンに会いにいく」観ました。 10代の女の子。どこにでも居そうな。クラスの気になる女の子。そんな5人を集めたアイドルユニット『ピンカートン』。 メジャーじゃない、危なっかしいジュニアアイドル。周りでも応援しているのは僕だけ。でも。 少…
「素敵なダイナマイトスキャンダル」観ました。 昭和のサブカル(カルト?アンダーグランド?)界を牽引し続けた、数々のエロ雑誌。その編集長末井昭氏。 末井氏の自伝的同名エッセイを。『ローリング』『南瓜とマヨネーズ』の記憶も新しい、富永晶敬監督が…
「ちはやふる 結び」観ました。 2016年。少女漫画の。アイドル起用に依る映画化の波の中。(未だその波は収束する事はありませんが)現れた『ちはやふる 上の句 下の句』 10代~20代前半の俳優達を揃えて。「どうせまたアイドル映画だろう」と高をくくって。…
「リメンバー・ミー」観ました。 「近年のピクサー作品の中では飛びぬけた傑作。これは必見。」 死者。舞台はメキシコ。可愛く見えないキャラクター。元々あんまりアニメを見ない当方はディズニーも気が向いたら時々観る程度。 予告時点では正直、あんまり……
「ナチュラルウーマン」観ました。 第90回米アカデミー賞外国映画賞受賞作品。 トランスジェンダーの主人公を、実際にトランスジェンダーである女優が演じた。 チリ。昼間はウエイトレス、夜はナイトバーで歌うマリーナ。年上の彼氏、オルランドと二人暮らし…
「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」観ました。 1903~1970年。カナダでは知る人ぞ知る、女性画家モード・ルイス。 素朴で天真爛漫な作風の彼女の生涯。 若年性リウマチに侵され。共に人生を歩んだ夫エベレットとのなれそめ。そして二人の日々。…
「15時17分、パリ行き」観ました。 クリント・イーストウッド監督最新作。 2015年8月21日。アムステルダム発フランスパリ行きの列車で。イスラム過激主義思想者に依る、『タリス銃乱射事件』こと無差別銃発砲テロ事件。 その場に立ち会い。初動で阻止した、…
「シェイプ・オブ・ウォーター」観ました。 「幾多にも姿形を変える、愛のために」 ギレルモ・デル・トロ監督作品。90回米アカデミー最優秀作品賞受賞作品。 1962年。冷戦時代のアメリカ。政府の研究施設で清掃員とした働く、主人公のイライザ(サリー・ホー…
「ビガイルド 欲望のめざめ」観ました。 トーマス・カリナンの同名小説。1971年にはクリント・イーストウッド主演で『白い肌の異常な夜』が公開された。 1864年。南北戦争の最中。バージニア州にある、女子寄宿学校。 決して貧しくは無いけれど。帰る場所の…
「サニー/32」観ました。 白石和彌監督。高橋泉脚本。 『凶悪』での印象が深い、ピエール瀧とリリー・フランキーコンビ。主役は北原里英。そして門脇麦。「アドバイザー、秋元康…」呟く当方。 2003年。当時11歳の小学生少女が同級生をカッターナイフで刺殺。…