映画部活動報告「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」
「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」観ました。
フランスの同名漫画の映画化。リュック・ベッソン監督作品。
2740年の宇宙。『千の惑星都市』アルファステーション。
銀河をパトロールする連邦捜査ヷレリアンとパートナーローレリーヌ。組織からの指令で、ある惑星からとある『コンバータ』を捕獲した二人。それをアルファステーションに持ち帰ったけれど。
不穏な噂。上官の誘拐。アルファステーションの歴史と陰謀。そして『コンバータ』との関連性。
「すっごい説明がしにくい映画やな…」溜息を付く当方。どういう切り口で行けばいいのか分からなくて。(初めにお断りしますが。今回は薄っぺらい感想文になると思います)
「ともあれ。当方がこの作品をめっちゃ楽しんだという事は間違いない」
製作費200億円の噂もさながら。リュック・ベッソン監督がやりたい事を目一杯詰め込んだんだろうと。誰よりも監督自身が楽しんだんだろうなと。そう思いました。と言うのも。
「何これ。この映像美。そして途切れる事の無い、多種多様なエイリアン。無駄としか思えないシーンも全力疾走な感じ」
主役ヴァレリアンを演じたデイン・デハーン。
「あんた!『クロニクル』のあいつか!」胸が一杯になる当方。「『AKIRA』をほぼ下敷きにした作品。男子高校生がとあるきっかけで超能力を得て。始めこそはしゃいでいたけれど…ダークサイドに墜ちてしまったあいつ…痛々しくて。全当方が泣いたあいつ…。」勝手ながら心配してしまった頭髪の衰退も水際で食い止められている!素晴らしい。
ヷレリアンの仕事上でのパートナーローレリーヌを演じたカーラ・デルヴィ―ニュ。
「『スーサイド・スクワット』のハーレクイーン。あの半分お尻出た短パン履いてたメンヘラか!そう思うと彼女本当に正統派美人なんやなあ~」
そんな美男美女の主人公二人。
『宇宙版/相棒』。の役回りだけれど。
「俺と結婚してくれ」「貴方の彼女リストには乗りたくないわ」仕事では優秀だけれど。どうやら名うてのプレイボーイ(古…)のヴァレリアン。隙あらばローレリーヌを口説いて。けれど口では断りながらも。満更じゃないローレリーヌ。
まあ。かつての火曜サスペンス劇場の船越英一郎と片平なぎさの様に。「いい年した男女が惹かれ合いながらも憎まれ口を言い合って事件に立ち向かう」みたいな事、やっているんですよ。(すみません。今更ですが、当方は火曜サスペンス劇場をまともに見た事はついぞありませんので。何となくの印象です)
数多ある銀河の惑星。
そこでは高度な知能を有する生物が平和に暮らしていた。彼らは真珠を生産できる生物を有していたが…。ある日打ち破られた静寂。自分たちの星が何者かに依って破壊され。
ネタバレしてしまいますが。一体その惑星の住民はどうなったのか。真珠を産み出す生物は?そして彼らの星は何故そんな目にあったのか…。そしてアルファステーションとの関係は?それがこの作品の鍵となっていく訳ですよ。これ以上は言いませんが。
この作品の圧倒的な画力。そして押し切っていく作品感。「うだうだとした説明は省くからな!勝手について来い!」と言わんばかり。けれどそれが気持ち良い。何より画から得られる情報が多すぎて。ワクワクするばかり。
『お馬鹿映画』そう言ってしまえばそれまでだけれど。こんな超B級をスクリーン一杯に贅沢に繰り広げられたら。嫌いになんてなれない。
「もう。当方のしょうもない話は置いといて。取りあえず映画館で観て欲しい」そうとしか言いようがないのですが。
「某大手映画館の残酷な扱いよ…」当方がこの作品を観たの、公開二日目ですよ?それが‼
「こんなに観にくいシアター5で!」「こんな狭い部屋で!」「当方(敢えての誤字)映画館はあほか!」心の中で静かに吠え。だって。朝10時半の回(2回転目。最近の映画館は朝が早すぎ。たまに7時台とかありますよ)で朝9時映画館に着いた当方が残席3をゲット。これって…結構楽しみにしている人が居たって事ですよ‼
しかも。この当方(敢えての誤字)映画館の中でも指折りの悪環境シアター5の!最前列一番左という『ほぼスクリーンの真横』という席。
「この白いエイリアンは横から見ているから頭の形が変なのか??」なんて思ってしまった当方!元々そういうビジュアルやんか!何かエイリアンが過剰な造形になって見えていた当方。腹立たしい!!(段々慣れてきましたが)
リアーナの下りも。「おお。ありがとう!リアーナ!」という演出。
(まさかここでイーサン・ホークとは)
公開当初からこじんまりとした扱い。これは絶対ひっそりと公開を終えるパターン。
「絶対観たら好きになるのに!全身の力を抜いて楽しめるのに!」
なのに如何せん。そこを押せるプレゼンは一切用意出来ない。これは悔しい限り。地団駄踏む当方。そして。
「一応当方は…続編が出た暁には映画館で観たいと思います。」