ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

2018-01-01から1年間の記事一覧

2018年 映画部ワタナベアカデミー賞

昭:ようこそ。『智の部屋(サロン)』へ。 和:気持ち悪う。何その出だし。 昭:2018年も後わずか。たった二人の映画部が現実世界でほぼ消滅しかかっている事態の中。何とか明るく今年の活動を振り返ってみたい。そう思って、初めて当方の心に住む男女キャ…

映画部活動報告「斬、」

「斬、」観ました。 塚本晋也監督作品。池松壮亮、蒼井優出演の時代劇。 江戸時代末期。のどかな片田舎の農村で村人たちの手伝いをしながらのんびり暮らしていた、浪人・都築杢之進(池松壮亮)。侍に憧れて。都築を慕い、日々木刀で剣の稽古を付けてもらう…

映画部活動報告「メアリーの総て」

「メアリーの総て」観ました。 1818年に発表された英国ゴシック文学『フランケンシュタイン』。 200年を経てなお愛される、哀しき怪物を産み出したのは18歳の女性だった。 『フランケンシュタイン』の作者、メアリー・シェリー。彼女の人生の内、少女時代か…

映画部活動報告「来る」

「来る」観ました。 澤村伊智原作小説「ぼぎわんが、来る」の映画化。中島哲也監督作品。 「もうすぐアレが来んねん。でも秀樹の所にも来るで。だってアンタ、嘘つきやもん。」 幼い頃の記憶。一緒にお山で遊んでいた女の子。ある日突然居なくなった。『アレ…

映画部活動報告「ハード・コア」

「ハード・コア」観ました。 いましろたかし原作『ハード・コア 平成地獄ブラザーズ』の映画化。監督山下敦弘。 主演兼プロデューサー山田孝之。その他荒川良々、佐藤健。 社会になじめない。自分に嘘を付きたくない。そんな真っすぐ過ぎる権藤右近(山田孝…

映画部活動報告「恐怖の報酬」

「恐怖の報酬」観ました。 「密林の果てに地獄を見たー。」 『フレンチ・コネクション』『エクソシスト』のウィリアム・フリードキン監督作品。 1977年公開。 南米奥地の油井で大火災発生‼収まらぬ噴煙。対策として『消火用ニトログリセリン』の使用を選択し…

映画部活動報告「ボヘミアン・ラプソディ」

「ボヘミアン・ラプソディ」観ました。 1970~1980年代。イギリスを代表したロックバンド『Queen/クイーン』。 バンド誕生から数々のヒット曲を生み出し。けれどそんな中進む、バンドメンバー内の関係性の乖離。そして1985年に行われたライブ・エイドでの伝…

映画部活動報告「霊幻道士Q 大蛇道士の出現!」

「霊幻道士Q 大蛇道士の出現!」観ました。 1980年代。社会現象だったキョンシー作品。 御多分に漏れず。子供だった当方は毎週母と妹と一緒にキョンシーのテレビドラマを見て。 「キョンシーが出てきた‼」テレビ画面にキョンシーが映ろうものなら大騒ぎ。登…

映画部活動報告「The Witch /魔女」

「The Witch/ 魔女」観ました。 シネマート『2018のむコレ』企画枠公開作品。今年本国公開された韓国映画。 とある特殊施設。そこで育った少女。8歳の時施設から逃げ出し、力尽きて倒れていた。記憶を失った少女を助けた酪農家夫婦。少女はジャユンと名付け…

映画部活動報告「ピッチ・パーフェクト ラストステージ 」

「ピッチ・パーフェクト ラストステージ」観ました。 2012年本国(アメリカ)公開『ピッチ・パーフェクト』。そして2015年『ピッチ・パーフェクト2』。満を持しての本年。最終作『ピッチ・パーフェクト3』。 日本では1と2が2015年に同年公開され。御多分…

映画部活動報告「ヴェノム」

「ヴェノム」観ました。 『MARVEL史上最凶のダークヒーロー誕生!』『最も残虐な悪』『俺たちは遂に本当の悪を目の当たりにする』等々。煽りにあおっていた予告編。 「MARVELの言うダークねえ~。」そう思いながらも。何となく気になって。公開初日11月2日金…

映画部活動報告「search サーチ」

「search サーチ」観ました。 『全編パソコン画面で展開される、異色のサスペンス作品!』 16歳の娘の失踪。 妻を亡くし。父親と娘の二人暮らし。けれどその関係は最近微妙…互いに仕事と学校ですれ違い。親子の会話はメールでのやり取りにとどまっていた。 …

映画部活動報告「若おかみは小学生!」

「若おかみは小学生!」観ました。 「『若おかみは小学生!』ああ…あの小学校の本棚に大抵あるやつな。」 9月。映画新作公開作品を調べていたら見掛けたこの作品。普段からアニメには造詣の無い当方。当方の近しい教育者からは冒頭の回答。当然スルー案件…で…

映画部活動報告「ここは退屈迎えに来て」

「ここは退屈迎えに来て」観ました。 山内マリコの同名小説(デビュー作)の映画化。廣木隆一監督作品。 何者かになりたくて。東京に上京して10年。結局何も見つけられなくて地元に帰ってきた『私』を橋本愛が。元カレの『椎名』を忘れられなくて。結局地元…

映画部活動報告「ファイティン!」

「ファイティン!」観ました。 韓国随一のマッチョ俳優、マ・ドンソク主演映画。 マ・ドンソク。アジア人とは思えないムッキムキの体。そしてどこか愛嬌ある顔。どう見ても悪役商会枠なのに。 去年日本でも公開された『新感染 ファイナル・エキスプレス』。…

映画部活動報告「バーバラと心の巨人」

「バーバラと心の巨人」観ました。 アンダース・ウォルター監督作品。原題『I kill Giants』。ジョー・ケリーの同名小説の映画化。作者が脚本に参加。 主人公バーバラ。ウサギ耳と眼鏡がトレードマーク。けれどそのキュートなファッションとは裏腹に、変わり…

映画部活動報告「アンダー・ザ・シルバーレイク」

「アンダー・ザ・シルバーレイク」観ました。 舞台はLA。無気力な33歳のサム。けれど。同じアパートに住むサラに恋をした。 良い感じに盛り上がった夜。けれど、それもつかの間。邪魔者に依ってお預けになってしまった二人の甘い時間。「また明日来て」そう…

映画部活動報告「クワイエット・プレイス」

「クワイエット・プレイス」観ました。 「音を立てたら、即死。」 訳の分からない奴らに平穏を乗っ取られた世界。新たな世界開始から約80日。そこから物語は始まる。 とある一家。夫、妻。子供三人。変わり果てた世界を何とかサバイバルしていたのに。思いが…

映画部活動報告「教誨師」

「教誨師」観ました。 『大杉漣、最初のプロデュース作にして最後の主演作』 教誨:教え諭す事。受刑者に対して徳性(道徳をわきまえた正しい品性。道徳心。道義心)の育成を目的として教育する事。 教誨師:受刑者に対して教誨を行う者。 一般教誨:道徳や…

映画部活動報告「運命は踊る」

「運命は踊る」観ました。 イスラエル。 どう見ても富裕層。ミハエル・ダフナ夫妻にある日もたらされた訃報。それは軍人である息子、ヨナタンの死。 妻ダフナは失神。気丈に振舞おうと必死ながらも、動揺が隠せない夫ミハエル。 ヨナタンの死体にも会えぬま…

映画部活動報告「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」

「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」観ました。 タイ。小学生の時からずっと成績オールA。これまで数多の天才子供コンテストを総なめしてきた、女子高生リン。 父親が教鞭を取る高校に在籍していたけれど。「留学の機会もあるから」と進学校に特待奨学生…

映画部活動報告「純平、考え直せ」

「純平、考え直せ」観ました。 奥田英朗の同名小説の映画化。森岡利行監督作品。 21歳のチンピラ、純平を野村周平。不動産に勤めるOL加奈を柳ゆり菜が演じた。 歌舞伎町。「いつかは一人前の男になりたい」と夢見る純平。けれど実際にはヤクザの中でも最下層…

映画部活動報告「スカイスクレーパー」

「スカイスクレーパー」観ました。 「香港。3500フィート(1066mm)の超高ビル『THE パール』。」「そこで起きた、人為的大火災!」「ビルに取り残された妻と二人の子供」「果たしてそこの唯一の住民、ウィルは愛する家族を救い出すことが出来るのか⁉」 皆様…

映画部活動報告「きみの鳥はうたえる」

「きみの鳥はうたえる」観ました。 函館出身作家、佐藤泰志の同名小説の映画化。三宅唱監督作品。 『僕』を柄本佑。僕の友人『静雄』を染谷将太。二人の間を揺れ動く『佐知子』を石橋静河が演じた。 「20代の夏。僕と静雄と佐知子の三人で過ごしたあの夏。ず…

映画部活動報告「リグレッション」

「リグレッション」観ました。 1990年。アメリカ・ミネソタ。 ある少女アンジェラ・グレイ(エマ・ワトソン)が父親からの虐待を告発。事件を担当する主人公ブルース・ケナー刑事(イーサン・ホーク)。告発されたのはなんと同僚刑事。彼は事件の記憶が無い…

映画部活動報告「プーと大人になった僕」

「プーと大人になった僕」観ました。 「僕はあれからもずっと『何もしない』をやってるよ。」 子供達に夢と希望を与えてきたディズニー映画。 その中でも鉄板の『太い客』を持つ『くまのプーさん』コンテンツが。 まさかの…『社畜』と呼ばれる中年を皆殺しに…

映画部活動報告「寝ても覚めても」

「寝ても覚めても」観ました。 柴崎友香の同名小説を濱口竜介監督が映画化。 東出昌大が。麦と良平という同じ顔を持つ男の二役を。そして二人を愛し、愛された朝子を唐田えりかが演じた。 大阪。運命の恋に落ちた。 飄々とした恋人、麦を盲目的に愛する朝子…

映画部活動報告「判決、ふたつの希望」

「判決、ふたつの希望」観ました。 レバノン。シアド・ドウエイリ監督作品。 キリスト教徒トニーとパレスチナ人で工事現場の現場監督ヤーゼル。 きっかけは本当に些細な事だった。けれどそこで起きた傷害事件を発端に。「謝れ」「嫌だ」。次第に「これは人権…

映画部活動報告「1987、ある闘いの真実」

「1987、ある闘いの真実」観ました。 韓国民主化闘争。1987年の『六月民主抗争』を描いた作品。 軍部政権下の韓国。しかし国民の民主化思想は次第に高まる中。来年にはソウルオリンピック。そんな1987年初冬、ソウル大学生が警察公安部の拷問尋問により死亡…

映画部活動報告「SPL 狼たちの処刑台」

「SPL 狼たちの処刑台」観ました。 香港映画。『イップマン』シリーズ、ウィルソン・イップ監督作品。 「随分とまあ。威勢の良い作品が来るな」「何この動き」「サモ・ハン・キンポ―」「ムエタイの神?」 最近すっかり通う事の多くなったシネマートで見掛け…