ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「ミナリ」

「ミナリ」観ました。 1980年代。アメリカ、アーカンソー州。 韓国系移民のジェイコブ(スティーブン・ユアン)。妻のモニカ(ハン・イェリ)、長女のアン(ノエル・チョ)と末っ子デビット(アラン・S・キム)と共に向かった新天地は辺鄙な田舎にあるトレイ…

映画部活動報告「ビバリウム」

「ビバリウム」観ました。 安定した付き合いのカップル、トム(アイゼンバーグ)とジェマ(プーツ)。 一緒に住む新居を探していた最中、ふと立ち寄った不動産屋の店員マーティンから半ば強引に紹介された住宅街〈ヨンダー/Yonder〉の一軒家。『9』番地のラ…

映画部活動報告「トキワ荘の青春 デジタルリマスター版」

「トキワ荘の青春 デジタルリマスター版」観ました。 東京都豊島区にあった、伝説のアパート『トキワ荘』。漫画の神様こと手塚治虫を始め。名だたる漫画家たちを輩出した。 1950年代。若き漫画家たちが集まり、共に暮らした日々。誰もが貧しく食べるのにも事…

映画部活動報告「あのこは貴族」

「あのこは貴族」観ました。 東京。同じ都市に生きる、二人の女性。 東京生まれの東京育ち。医者家系のお金持ちで「結婚=幸せ」と育てられた箱入り娘の榛原華子(門脇麦)。 20代後半、結婚適齢期。なのに結婚間際の恋人に振られた。慌てふためいて探したお…

映画部活動報告「春江水暖」

「春江水暖」観ました。 中国杭州市、富陽。大河、富春江が流れ風情のある町。しかし富陽地区は現在都市再開発の真っただ中にあり。かつての住居群は壊され、住民達の移転が次々と決まっていた。 願(グー)家の家長である母親ユ―フォンの誕生日。高齢の母親…

映画部活動報告「ガンズ・アキンボ」

「ガンズ・アキンボ」観ました。 ネットのコメント欄に過激なコメントを書き込む、所謂「クソリプ」で日ごろの鬱憤を晴らしていたゲーム会社に勤めるプログラマー、マイルズ(ダニエル・ラドクリフ)。 ある日。殺し合いを生配信する危険なサイト『スキズム…

映画部活動報告「あの頃。」

「あの頃。」観ました。 「“推し"に出会って“仲間"ができた」 漫画家。ベーシスト。『神聖かまってちゃん』などのマネジメント担当の経歴を持つ剣樹人の自伝的エッセイ『あの頃。男子かしまし物語』の映画化。 主演、松坂桃李。脚本は俊英・富永昌敬。監督今…

映画部活動報告「藁にもすがる獣たち」

「藁にもすがる獣たち」観ました。 「ロッカーに忘れられたバック。その中に入っていた10億ウォンの大金。それが全ての始まりだった。」 原作は曽利圭介による同名小説。舞台を日本から韓国に移し。大金に翻弄される人物達を『犯罪都市』などの製作陣が豪華…

映画部活動報告「ノンストップ」

「ノンストップ」観ました。 「韓国史上初のハイジャックアクション超大作!」 揚げパン屋を営む妻ミヨン(オム・ジョンファ)としがないパソコン修理工の夫ソクファン(パク・ソンウン)。一人娘のナリと慎ましくも幸せに暮らしていた3人家族。 ある日。ソ…

映画部活動報告「すばらしき世界」

「すばらしき世界」観ました。 『ゆれる』『ディア・ドクター』などの代表作を持つ西川美和監督。これまでオリジナル脚本で撮り続けてきた彼女が、初めて原作ものに挑んだ作品。原作は直木賞作家、佐々木隆三のノンフィクション小説『身分帳』。 「今度ばか…

映画部活動報告「クラッシュ」

「クラッシュ」観ました。 SF作家J・G ・バラードに依る同名小説をカナダの鬼才、デイヴィッド・クローネンバーグ監督が映画化した作品。交通事故で性的興奮を覚える人たちを描いた問題作。 1996年に劇場公開。そのインモラルな性描写は、当時のカンヌ国際映…

映画部活動報告「KCIA 南山の部長たち」

「KCIA 南山の部長たち」観ました。 1979年10月26日。当時の韓国大統領、朴正煕(パク・チョンヒ)が暗殺された。 1961年。軍事クーデターで政権を握り、以降18年もの間トップに君臨したパク大統領。「独裁者」と批判される反面、絶大な人気も誇っていた彼を…

映画部活動報告「新感染半島 ファイナル・ステージ」

「新感染半島 ファイナル・ステージ」観ました。 ソイツに噛まれたが最後、瞬く間に己も狂暴なゾンビと化してしまう。 謎のウイルス感染に韓国が飲み込まれてから4年。命からがら脱出できた元韓国人たちは難民となった。 パンデミック初日。姉一家と共に韓国…

映画部活動報告「聖なる犯罪者」

「聖なる犯罪者」観ました。 ポーランド。元犯罪者が司祭になりすました事件を基に、聖と悪の境目は何処にあるのかを描いた作品。主演は28歳のバルトシュ・ビィエレニア。ヤン・コマサ監督。 20歳の青年ダニエル。殺人の罪を犯し少年院に入った彼は、そこで…

映画部活動報告「ヒッチャー」

「ヒッチャー」観ました。 アメリカ。シカゴからサンディエゴへの砂漠地帯にあるハイウェイ。 知り合いの車を陸送途中であった青年ジム・ハルジ―。ある嵐の夜にヒッチハイクをしていた男を車に乗せた。 ジョン・ライダーと名乗ったその男。不穏な雰囲気を察…

映画部活動報告「Swallow/スワロウ」

「Swallow/スワロウ」観ました。 主人公のハンター。大企業の御曹司であるリッチーと結婚し、NYの郊外に住居を構え。 誰もがうらやむハイソな暮らし。けれど。 自分の話を聞いてくれない夫。悪い人たちではないけれど、親しみが持てない義理の両親。 裕福な…

映画部活動報告「無頼」

「無頼」観ました。 「正義を語るな、無頼を生きろ。」 【無頼:正業に就かず、無法な行いをすること。また、そのさまやそのような人。】 井筒和幸監督作品のヤクザ映画。激動の昭和と平成を生き抜いたアウトサイダーを描いた作品。これは是非この目に焼き付…

2020年 映画部ワタナベアカデミー賞

昭:怒涛の2020年が終わろうとしている。 和:今年も我々、当方の心に住む男女キャラクター『昭と和』が映画部活動報告一年の締めくくりを担当させて頂きます。 昭:映画好きあるある『今年の映画ランキング』。当方は「皆頑張ったのに順番なんて付けられな…

映画部活動報告「バクラウ 地図から消された村」

「バクラウ 地図から消された村」観ました。 ブラジル。クレベール・メンドンサ・フィリオ監督作品。 ブラジルのとある辺境の村、バクラウ。 長老の老婆、カルメリータが亡くなった。異国で暮らしていたテレサも帰郷。カルメリータの葬儀には村中の人が集ま…

映画部活動報告「100日間のシンプルライフ」

「100日間のシンプルライフ」観ました。 目が覚めたら文字通りの『裸一貫』。 所持品は全て倉庫に没収。そこから自分に必要なモノを一日に一つずつ取り戻していくルール。期限は100日。 ドイツ・ベルリン。幼馴染で今ではビジネスパートナーのパウルとトニー…

映画部活動報告「燃ゆる女の肖像」

「燃ゆる女の肖像」観ました。 19世紀、フランス。画家のマリアンヌはブルターニュの貴婦人から、娘エロイーズの肖像画を頼まれる。近く結婚予定のエロイーズのはなむけとなる肖像画。 しかしエロイーズ自身は結婚を拒んでおり、先任者の画家も筆を投げてい…

映画部活動報告「佐々木、イン、マイマイン」

「佐々木、イン、マイマイン」観ました。 高校の頃の俺たち。いつも気の合う仲間4人でつるんでいた。放課後に自転車で行ったバッティングセンター。よく入り浸っていた、仲間の一人、佐々木の家。 汚い佐々木の家で。皆でゴロゴロして、ゲームをして、佐々木…

映画部活動報告「エイブのキッチンストーリー」

「エイブのキッチンストーリー」観ました。 アメリカ。NYブルックリン生まれのエイブ。イスラエル系の母親とパレスチナ系の父を持つ。 両親の関係は良好だけれど、互いの祖父祖母たちが顔を合わせてしまうと文化や宗教の違いから衝突が絶えない。 12歳の誕生…

映画部活動報告「Mank/マンク」

「Mank/マンク」観ました。 1941年アメリカ公開の映画『市民ケーン』。 オーソン・ウェルズ監督。そして脚本、ハーマン・J・マンキー・ウィッツ。 新聞王ケーンの生涯を、ケーンを追う新聞記者を狂言回しにして描き出した作品。 元々は新聞屋から大富豪へと…

映画部活動報告「ルクスエテルナ 永遠の光」

「ルクスエテルナ 永遠の光」観ました。 『注意:本作は光に対して敏感なお客様がご覧になられた場合、光の点滅が続くなど、光感受性反応による諸症状を引き起す可能性のあるシーンが含まれております。ご鑑賞いただく際には予めご注意ください』 悪趣味と芸…

映画部活動報告「泣く子はいねぇが」

「泣く子はいねぇが」観ました。 「こんな俺でも、父親になれますか?」 佐藤快磨監督長編劇場デビュー作品。主演、仲野太賀。吉岡里帆。 秋田県男鹿半島。たすく(仲野太賀)とことね(吉岡里穂)夫婦に女の子が生まれた。 互いに20代。どこかまだ幼いたす…

映画部活動報告「アウェイデイズ」

「アウェイデイズ」観ました。 1979年、イングランド北西部マージ―サイド州バーケンヘッド。 一年前に母親を亡くした19歳のカーディ。絵描きの夢を諦めて下級公務員として働き、父親と学生の妹モリ―と3人暮らし。そんなカーディの収入はもっぱらクラブ遊び、…

映画部活動報告「本気のしるし《劇場版》」

「本気のしるし《劇場版》」観ました。 「その女、出会ったことが事故だったー」 星里もちるの同名漫画を映像化。深田晃司監督作品。 2019年10月からメ~テレ(名古屋テレビ)他で放送されるやいなや賛否両論の大反響を呼んだドラマ。その後劇場版へとディレ…

映画部活動報告「罪の声」

「罪の声」観ました。 35年前に起きた未解決事件。そこで使われた脅迫テープの声の正体は自分だった。 1984年~1985年に起きた劇場型犯罪『グリコ・森永事件』をモチーフとした作品。 塩田武士の同名小説の映画化。主演小栗旬と星野源。監督土井裕秦。脚本野…

映画部活動報告「薬の神じゃない!」

「薬の神じゃない!」観ました。 2014年に中国で起きた『陸勇事件』を基にして映画化された作品。 2018年に中国で公開されるやいなや500億円の大ヒットを記録。社会論争を巻き起こし、中国医療保険制度の見直しまにで発展した。 中国、上海。男性向けの強壮剤…