映画部活動報告「アントマン」
「アントマン」観ました。
マーベルのニューヒーロー。
一言で言うと「一寸法師」。
主人公のスコット。刑務所帰り。元々電気系統の技術者だったが、前科のせいで再就職は難しく。
家族とも別れ。養育費も払えず。愛する娘と会うこともままならず。
どん底の時。駄目な仲間と忍び込んだ豪邸。そこで見つけたスーツ。
それは、体が1、5㎝になるアントマンスーツだった。
色んなテーマがあるんでしょうがね。
間違いなく、その中の大きな一つが「父と娘の絆。」
夫婦としての関係は終わっているけれど。父親は娘が大好きで、娘は父親が大好き。
でも、このアントマンスーツを作ったピム博士と娘のホープのバデイ感もじんわりするんですよ。「ホープ…。いつ裏切ってくるかね。」なんて邪推した当方の荒んだ心。
当方にはピンとは来ませんがね。この一寸法師スーツは、とんだ「最強兵器」らしいんですよ。
というのも、アントマンスーツは人体の能力を何倍にもつり上げる。動きも俊敏になる上、小さいので相手に捕まりにくい。(でも、訓練は要るよ)
ピム博士のかつての弟子が所持する、最新のアントマンスーツ。それを奪うため、スコットをアントマンとして鍛え上げ、対峙させる。
ピム博士の娘。ホープ。
敵の懐に飛び込み。インテリでありつつ、武道が達者。
「あれ?ジュラシック・ワールドにも出てた?」
黒髪になったら、随分とバタ臭くなったな~。何て勝手に思い込んでいたら。
全然違う…。共通したのは「ぱっつんのおかっぱ」のみ。どちらにも失礼しました。
また、小さいアントマンの仲間が蟻。
蟻とコミュニケーションを取る下りとか。この小さいスケール感。
出所した後、一緒に住んでつるんでいる3馬鹿トリオ。彼等の話の絡み方の上手さ。憎めない小悪党。結局は大切な仲間たち。
振り返ったら、皆キャラクターにブレが無いんですね。
精神的に安定感のある主人公。事態の飲み込みも早い早い。味方は味方らしく。敵もはっきりとした敵。悲しい背景など皆無。
そりゃあ、コンパクトかつ纏まった作品になりますわ。
絵面としては、流石大手なんで。迫力もあるし。そしてワイド視点でアクションした後直ぐに俯瞰で見せてコミカルにする感じ。良かったですね。
ところで。
映画部部員として、当方の本来得意とするのは「変態映画やマニアック等のミニシアター系」なんですよ。
なので、マーベルという超大手王道映画…ひいては「アベンジャーズ」は全く知らないし、惹かれなくて。
映画部部長曰く「半分くらいは仲間内でのゴタゴタ映画」らしいですが。
「アントマン」が今後「アベンジャーズ」に加わるとかはどうでもいいんですよ。
でも「アントマン」としてシリーズ化を狙うならば、初回はオリジナルで行くべきやったんじゃないかと。
「アベンジャーズネタ。いらん。」
そういう内輪受けは要らないとつくづく思いました。
間違いなく、誰が観ても平均点は取るであろう佳作。子供が観ても大丈夫。
後ね…。あんなに親切に「エンドロールの後にも映像があります。」ってオープニングで言ってるんやから。
本当に、明るくなるまでいた方が良いと思いましたよ…。