ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「ゴジラvsコング」

ゴジラvsコング」観ました。
f:id:watanabeseijin:20210715084527j:image

怪獣の王者であり破壊神ゴジラVS.髑髏島の守護神コング。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』でキドラに打ち勝ち怪獣王となったゴジラ

怪獣の研究調査機関『モナーク社』はゴジラとコングが太古から続く因縁の宿敵であると知り、コングを髑髏島に設置した「モナーク第236前哨基地」に収容した。

しかし。最早施設に収まらないほどに巨大化したコングはその環境にストレスを抱え爆発寸前まで追いつめられていた。

そんな頃、再び人類の前に姿を現し始めたゴジラ。その脅威に世界中が震える中。テクノロジー企業『エイベックス・サイバネティックス』のCEOは、かつてモナークの主要メンバーだった芹沢猪四郎の息子・芹沢蓮を連れて、元モナークの地質学者・ネイサン博士の元を訪れる。

「地下空洞には巨大生物たちの生誕の地がある」という『地球空洞説』を唱えるネイサン博士に対し「地下空洞にある、巨大生物たちの命を支える生命エネルギーを手に入れて、ゴジラに打ち勝とう。」

地下空洞まで行くには、特殊な重力が働くエリアを通過しなければならない…人類には到底通過できないと渋るネイサン博士に、エイベックス社が開発した飛行機『ヒ―ヴ』ならばそれが可能だと後押ししてくるCEO。

ネイサン博士から連絡を受けた、人類学者・アイリーン博士。その内容は、彼女が研究対象としているコングを地下空洞都市付近まで連れてきて欲しいというもの。

コングの帰巣本能を利用して、自分たちも地下空洞都市まで付いていきたい。正直この目で見てみたい。巨大生物たちの故郷を。

 

コングを海上輸送している途中…因縁の相手、ゴジラが海からやって来た。

 

ゴジラ映画を観る理由…怪獣が暴れる様を観たいからです。」

「大きな怪獣とでっかいゴリラが取っ組み合いする所を今日は観に来ました。」

何回か初心を口に出さないと「…あれ?当方は一体今何を観ているのか?」「辻褄ってなんだ。物語の整合性ってなんだ。」と心がざわついてしまう。

本来2020年公開予定だった今作品。昨今の疫病で公開延期を繰り返し…その度公開初日に有給休暇を取り続けていた当方。万感の思いで迎えた2021年7月2日。

(と言いつつ。当方は往年のゴジラシリーズには全く精通していないんですが。)

 

「うわ~どでかいスケールで愛らしい作品作ってしもうたな~(遠まわしな言い方)。」

もうねえ。細かい事はエエんですわ。何しろ今日は「でっかいモンとでっかいモンが取っ組み合いをする」のを仕事休んで観に来たんですから。

「結局この『モナーク』ていう研究機関はどこから出資されて成り立っている会社なんだ。」「テクノロジー企業『エイベックス』って。今ってこういうベンチャー企業がのさぼれる時代では無いと思うけれどな~。」

そんな事思ってはいけない。ましてや、前作のゴジラ映画で出演していた少女がもう女子高生になっていて。ふくよかな友人男子と一緒に、陰謀論者・バーニーという胡散臭そうな黒人男性と冒険活劇を繰り出す様も「正直このパート、要る?」とか口に出すことはご法度。(アメリカと香港の距離感って?エアシューターみたいな装置で人類が装具も無く移動出来る技術こそを世界に売り出せよ、エイベックス!)

 

「もういっそ、人間たちがゴチャゴチャしているシーン全部要らん。ゴジラとコングの取り組みだけ観ておきたいんや‼」

でもねえ。巨大生物のバトルだけでは当然話が進行出来るはずがない。そうなると、かったるい人間パートが必要で…ただ、この『モンスターバース』シリーズ4作目となった今作品は、前作たちと比較しても圧倒的に人間ドラマが…薄っぺらくて…愛すべきおバカ映画でした。

 

「これでは小栗旬も浮かばれない。」正直特別な思い入れのある俳優さんではありませんが…流石に『芹沢猪四郎博士の息子』という役にしてはモブ扱い過ぎる。捨て駒も甚だしい。

今作最大級のネタバレ。公開直後から各所で盛大にネタバレしまくっているのを見るにつけ、「全ての情報をシャットアウトして鑑賞に望め。」としか言うしかない当方。一応ネタバレは避けようと思っているので…結果こういうフワフワした感想文になってしまっている次第ですが。

 

作品としてのストーリーについては「アイタタター!」と思っている当方ですが「今日はゴジラとコングの取っ組み合いを観に来ました!」という意味では大満足だった作品。

様々な技術が進化した現在では、こんなにワクワクする取っ組み合いが見られるのか!そして最終決戦となった香港!何このサイバー都市⁈『ブレードランナー』⁈

ゴジラとコングが出会い、即つかみ合いの喧嘩になった海上決戦も。「そもそもそんな巨大生物を輸送するにはその船の規模は小さすぎるって!コングからしたら畳一畳の上で寝てるようなモン!その上で飛び上がられただけでも転覆するぞ!」という別視点のハラハラもあり。息つく暇もない。

「確かゴジラって放射能を吐き出した後は疲れてませんでしたっけ?」とういう心配もよそに。盛大に放射能を吐きまくるゴジラ

「えっと。その地下空洞都市は一体誰が建立したのでしょうか?」「その知恵と理解力があれば手話じゃなくても会話出来るやろうが。にしても視力が凄まじいなコング!」

武器を振り回すコングと兎に角力でねじ伏せてくるゴジラ。もう画になる画になる。

 

「そもそも良いモンのはずのゴジラが、何で今回はやたらと都市を襲う悪いモンになってんの。」

そこに件のベンチャー企業が持つ(すっげえ子供じみた)欲って奴が絡んでいて、それは最終明かされるけれど…一応ここまでで以降は自主規制。

 

ゴジラとコング、どっちが強いの。」という問いにも答えた。けれど決戦を経て互いに芽生えた仲間意識は何だか微笑ましい。

おそらく…今作品が(当方が勝手に思っている)『モンスターバース』シリーズの最終回。思えば回収しきれていない伏線が沢山あるような気がしてなりませんが。まあそれはご愛敬だと見なかった事にして。何にしろ、お疲れさまでした(何様だ)。

 

「だって今日はゴジラVSコングを観に来たんやから。」

ゴチャゴチャ御託を並べない。お祭り映画は頭を空っぽにして身を委ねる、それだけ。

まさに大きなスクリーンで観るべき大作娯楽作品でした。