ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「デッドプール2」

デッドプール2」観ました。
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「これは…ファミリー映画だ。」

 

前作で「これは恋愛映画だ。」と思った当方。続編の『デッドプール2』は完全なファミリー映画でした。

 

元々は末期のがん患者のウェイド。彼がマッドサイエンストに依って不老不死のミュータントになったのが前作。

その時、全身にやけどを負って変わってしまったビジュアルを、変わらず愛してくれた彼女とのラブラブな生活…が今回のスタート。

 

「こんな私的な感想文ではあるけれど。一応ネタバレ禁止は厳守したい。」

 

となるともう何も書く事は出来ない。些細な事でもほころんでしまうし…一気に決壊してしまう。

なので今回は、非常に歯切れの悪い…ふんわりした感じになると思います。

 

前作の『デッドプール』。非常に軽快でフットワークの軽いお調子者。そんなキャラクターが主人公。全編に渡るギャグとテンポの良さ。楽しいけれど…何だか乗り切れなかった当方。でしたが。

「今回のデップ―は全部好き。笑える。面白い。」まさかの偏屈当方が諸手の同意。これは楽しい。というのも。

 

「散々このご意見は見たけれど。一見おふざけキャラのデップ―やけれど。芯が全くぶれていないし、倫理観も常人と掛け離れていない。寧ろ性善説に則った行動。」

 

悪い奴は許さない。そんな奴は俺ちゃんがバッタバッタと倒してやる。けれど。大切にすると決めた相手はとことん大切にして守る。そういう心意気。

 

今回の物語の冒頭。まさかの悲劇。喪失感で一杯のデップー。けれど、それをきちんと抱えたまま『どうすればいいのか』と己のこれから進むべき信念を見つけ出した。そしてそれに沿った行動。

 

「でもそこはデップ―。センチメンタル一辺倒じゃなくて、きっちり笑いを取りにくる。」

 

新たに見つけた『守るべき相手』。けれどそいつは全然一筋縄ではいかない14歳のミュータント、ラッセル。危険な力を持つけれど、力がコントロール出来ない。精神的に不安定。そしてそんな彼を狙う、未来から来た刺客ケーブル。

打倒ケーブル‼ラッセルを守るべく結成される『Xフォース』。

 

「パクリやんか!」マーヴェルお得意のレンジャー展開。でもそれがもう。面接から実働まで終始面白い。

 

「そして今回のニューフェイス、ドミノ。能力は『運が良いこと』って。あそこまでなら最強やん。」興奮する当方。

 

これもまた散々既出ですが。前作と比べ、桁違いに跳ね上がったという製作費故か。アクションもCGも爆発もスケールアップ。あの護送車の下りなんてワクワクが止まりませんでしたよ。

 

「おっと。地味に話をなぞってしまっている。」

自重しなければと座りなおす当方。

 

「え。これR15+なの。」

改めて資料を見て。呟く当方。

R15 指定。確か、子供が誤解、真似しそうなアウトロー、ダウナー、ちょっとしたエロなんかが規制されるやつ。という縛りの中。アメリカでは「ファック!」を2回言ってしまったらR15になってしまうとの話も聞いた事がある。

 

「まあ…確かにデップ―終始エロギャグとかかましているし…でもあいつ…口は達者やけれど、別にそんな過激な思想持ってないし。寧ろ超まとも。ってそうか。」膝を打つ当方。

 

「そうか。前回の時も過ったけれど。確かに子供にはアレかも知れんけれど。これは15歳からは楽しめる事を前提としているキャラクターなんやな。つまりはターゲットを低年齢(失礼)から狙っている。」

 

アベンジャーズに全く食指が働かない当方。件のシリーズ、及び他のマーベルキャラクターは殆ど知りませんので。説得力に欠けますが。

 

「例えば。DCの『バットマン』シリーズの重苦しさ。(DC作品事体がそんな感じですが)あれは大人が観る話という感じで、あんまり高校生が楽しめる印象は無い。けれど。デップ―は違う。大人からしたら何とも思わない下ネタを散りばめて、一見破天荒に見せているけれど。しっかり高校生から楽しめる話に仕上がっている。」

 

「でも。多分掴みは軽快なノリとテンポ。アクションを初めとした画力なんやけれど。そこにはしっかり愛情とぶれない信念が横たわっている。そこに大人は痺れるんよな。だって。まさかデップ―で最後こんなに鼻がジンときて目が潤むなんて。(後、あいつの持つ知識の引き出し。相当数)」

 

まあ。ぐだぐだ言わなくても。分かりやすいお話で。乗せられてワクワクしていたら、いつの間にか泣ける展開が待っていた。その巧みな構成に唸るばかり。

 

まさかアナ雪までいちゃもん付けてくるなんて。そしてあんな使い方が出来るなんて。

そして…あの表現で『ムカデ人間』が出た時。ぞくぞくが止まらなかった当方。(ムカデ人間と言われれば反応せざるを得ない。当方のその習性を、人様は愛と呼ぶんだぜえ。(勿論認めません))

忽那汐里‼めっちゃ可愛いやん!!

そしてエンドロールよ‼

 

 

おっとまた。自重がキャリーオーバーしていますので。とっ散らかったまま幕を下ろそうと思いますが。

 

「前作は恋愛映画。今作はファミリー映画…次は?」

 

早くも続編に期待。この調子を維持しながら、良作生産を続けて行って欲しいです。