ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOL.2(リミックス)」

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOL.2(リミックス)」観ました。
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宇宙海賊ピーター。アライグマ(にさせられた)ロケット。女戦士ガモーラ。怪力ドラックス。「アイアムアグルート」しか言わないベビー・グルート。

 

前作で。宇宙を救った彼等。チームとして流しの惑星用心棒として荒稼ぎしていたが。

「何だよ!『リミックス』って‼『VO.2』やろ!ピーターのお母さんが編集したあのカセットテープをおもんばかれ!」冒頭から。血気盛んな当方。(なので今回はこういう表記で行かせて頂きます)

 

「正直あんまり前作は嵌らなかったんですよ。あの80~90年代の音楽センスとか。絶対大好き案件だったんですがねえ」

~なーんて。そんな事を真顔で言いながら。結局公開初日に映画館に体を滑り込ませる当方。

金曜日の夕方。昼間からさりげなく「今日は仕事終わりにガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVOL.2(リミックス)」と「スプリット」を観に行きますんで」と職場に告知。そして。奇跡的に、いつもは忙しい金曜日なのに予定仕事がきちんと終結。いつも何だかんだと居残って残務業務をする悲しい古株平社員の当方の弾んだ「用事がありますので、お先に失礼します!」

こんなにうきうきした金曜日は久しぶり。そんな高揚した気持ちも相まって。

 

「いや~。前作よりもずっと良かった。面白かった!」手放しに褒めて掛かる当方。

 

「個性的なキャラクターの立ち位置がはっきりした」「そして彼らに生まれた連帯感。信頼感。ファミリー感」「そしてテーマの『家族』これが完全に泣かせに掛かってくる」そういう所ですか。

 

「宇宙」という壮大な舞台で。人間の形をしたもの。そうでない者。肌の色のカラフルさ。持っている資質。何でも自由な設定を。前回そういうレギュレーションを追いかけて飲み込むのにそれなりに時間が要ったんだなあと思う当方。

 

「それに比べれば。もうそこを承知で観ている今回は。すぐ様世界に入っていける」

それがまた。イケイケでノリノリの戦闘シーンから。しかもあのちょっと懐かしい音楽に乗せて。そりゃあ話が早い早い。

 

全身きんきらきんのブルジョアな惑星ゾウリンで。怪物を倒して奪った鉱物を惑星のトップに渡したチーム。また宇宙放浪の旅へ…と思いきや、手癖の悪いアライグマが鉱物をネコババ

すぐさまゾウリンに追われる事になった彼ら。あわやピンチ…という時。助けてくれた「エゴ」という男性。

 

実は彼こそがピーターの実の父親であった。

 

下らなくて。テンポの良い会話。体よく現れる敵対チームの闘い…を延々見ていても何となく楽しそうではあったけれど。この「エゴ」が現れ。

そして幼かったピーターを半ば奪うようにして手元に置いて育てた。育ての親、宇宙海賊「ヨンドゥ」その二人の父親にぐっと焦点は移り。

 

「この続編のテーマは『家族』」まあ、そうでしょうね。

 

もう一組。「ガモーラ」とその妹「ネビュラ」の確執と衝突。そして…というストーリーもありましたが。ちょっとそこは割愛させて頂いて。

 

「何しろヨンドゥこそが今回の裏主役であったと。当方はそう思うから」

 

地球人の母親と恋に落ちて。母親を失って。ピーター少年はエゴの元に送られる予定であった。

 

エゴの国。『自称神』のエゴの作り出したその世界は、草花に覆われた美しい世界。他者が介入しない、穏やかで…正に桃源郷。なのに。

ヨンドゥはエゴにピーターを届けなかった。自分の持つ『宇宙海賊」というギャング集団に幼子を放り込んだ。結果ピーターは流れ者に成らざるを得なかった。

 

でも。それはある一つの視点。

 

「『エゴ』とはよく付けたものよ」

一見良さそうで。でもその実態は、確かに『エゴ』でしかなかったピーターの実の父親。うわべだけよさげな言葉でピーターを酔わせ。

でも結局は己の事しか考えていない。その為には相手をいくらでも利用する。

 

「本当の家族って奴はそういう事じゃないぜ」

 

一見最悪な生育環境であっても。それがその時のピーター少年にとってはベストアンサーであった。そして、不器用過ぎた『父親ヨンドウ』

 

「俺たちは赤の他人だ。でも、俺たちはファミリーだ」

 

加えて。今作で兎に角強調される「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・イズ・ファミリー」「WE ARE THE WARLD」精神。

 

チームの誰かがピンチの時。俺たちはそいつを見捨てない。俺たちは何処まで行っても仲間だ。家族だ。もううるさい程に連呼。

 

「うるさいなあ」普段なら。鼻に付く当方ですが。

 

ボロボロになって。それでもピーターの父親であろうとした。そんなヨンドゥに気持ちを持っていかれすぎて。

 

「あかんねん。こういうの弱いねん」ぐずぐずにやられる当方。もうね。反則ですよ。あんなの。

ちょっとヨンドゥに話を割き過ぎました。

 

「まあ。アライグマロケットは安定のキレッキレぷりやったし」「ツンデレガモーラはあのままでよろしいし」「怪力ドラックスとありんこお姉ちゃんも良かったし」

他の皆さんも通常運転が心地よく。ああでも「ベビー・グルートは…あのままベビーが良いなあ~可愛いし癒されるし…」とは思いましたが。

 

続編として正しい作品。今までの流れを壊さず。かと言って飽きさせず。

もうシリーズ化は絶対の流れ。ならば是非ともこういう続編が続きますように。

 

「そして『リミックス』とかサブタイトルを付けてしまった日本の配給会社よ!もし次回作が「VOL.3」やったらどうするつもりだ!」

またもや。ちょっと思い出して。最後に荒ぶって騒ぐ当方。


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