ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「高慢と偏見とゾンビ」

高慢と偏見とゾンビ」観ました。


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18世紀のイギリスを舞台とした、超有名古典恋愛小説「高慢と偏見
その世界にゾンビ(以降Zと表記)を投入した、話題作。

18世紀。女性に家督兼が認められなかった時代。年頃の5人娘を持つベネット家は、婚活の真っ最中。そんな時、隣にお金持ちのヒングリー家が越してくる。色めき立つベネット家。早速開かれるパーティ。しかし、そこに現れたヒングリーの息子の友人、ダーシーは最悪な奴で…。

「だけど 気になる 昨日よりも ずっと」(ママレードボーイアニメ版主題歌より)

「最悪なあいつ。顔はカッコいい。皆には良い顔して。でも意地悪で。私には嫌な事ばっかり言って…あんな奴、大っ嫌い!」

そんなスタートダッシュ。でもほんとは初めっから気になってる。お互い惹かれている。憎まれ口叩いて。気になって。いつの間にか目は彼を追っていて。嫌だ…こんな気持ち。どうして?どうしてこんなに胸が痛くなるの?苦しくて。あんなに嫌だと思っているのに。でも。あいつの事が…頭から離れない。

「うぜええええええええええ。」

誰か。誰か当方に温かい毛布を!凍死してまう!ギブミー・ブランケット‼

まあ…当方は、こういうベタベタ少女漫画系のお話が大変苦手でしてね。(ややこしい話の持って行き方をしましたが。ママレードボーイの事は指していませんよ。当方の妹が単行本を買っていましたので、この漫画は読みましたし。ただ言えるのは…両家の親。鬼畜やな。という事で)

すなわち、この原作である大長編も読んでいないという有様。
今回、インターネットという大辞林で大体の内容を拾った訳ですが。

「この作品を纏めるにあたって、BBC版の『高慢と偏見』を見るべきか」

1995年。「このドラマが流れる間は、ロンドンから人が消えた」と言われたという。コリン・ファース=ダーシーの「高慢と偏見


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「これは…必見だな」コリン・ファース血中濃度を高めたいという本能と、サラリーを得て生計を立てているという現実世界。

結局、日常生活に於いて300時間越えのドラマを見る時間は割けず。今日に至った訳ですが。


まあ。このイギリス国民なら誰でもご存じの古典に「Z」という要素を盛り込んで。そして途端にB級娯楽作品へと落とし込んだのが、この作品な訳ですが。

「あの。新しいハエ。手に入れたら?」「あの5人姉妹のクンフーフォーメーション。もうちょっと入れたら?」

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「折角のジャパニーズアンドチャイナの技。見せてくれよ!」「お金?いやいや。Zは?感染を危惧したからと言えよ」「その纏まりのないZの生体よ」「何故トップの所にこういう奴が同席出来る?そのトップの目と嗅覚は節穴か」「え…。それ。自己責任やん。助けんでええやん。お幸せにでええやん」「今どこ?」等の些細な事柄から。

去年のキングスマンの「教会のシーン」とは比較にもならない「教会のシーン」
コリン・ファース!今こそ!(混同と混乱)

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「正直、落とすつもりもないなら、中途半端な引っ掛けは止めな!」「姉ちゃんの件な!」

あの人がZ化していた方が、話はぐんと面白くなったのに…回収する気ないやろう。さては忘れた?という案件。

そして肝心のラブ的にも無理矢理すぎる展開。あんた…それ少女漫画の風上にも置けないよ!

丸太首のダーシーの。あっさり落ちてしまった姿にモヤモヤ。ツンデレならば。もっと極限までシュッとしておけと。男子たるもの、そんなに簡単に膝をつくんじゃないと。

いくらでも。いくらでも粗を付く事は出来る。はっきり言って、この作品に緻密性は無い。こんなに独特の世界観でありながら、脇が甘い。(どんなに荒唐無稽であろうとも、観ている者を付いて来させる世界が。そんなファンタジーが時には存在するのに。)

でも。何故だか。この作品は憎めない。観てもがっかりはしない。変なのに。Z映画としても中途半端なのに。何故なのか。


「乳。ですかね。」(あくまでも落ち着いたトーンで)

「18世紀ですか。あの当時の衣装というか。胸元がはっきり開いた衣装。おめかししている時の、コルセットで締め上げて強調しているのも良いですがね。普段着の。ふんわりした生地でありながら、乳を強調し。そしてその真下で括るリボン。あのスタイルの衣装が…当方は堪らんのですわ。」

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(因みに、当方の居住する西のエリアでは「おっぱい」とか「胸」とか言う方が恥ずかしい文化なんで「乳」と表記しますが)

何かやばい。文字化したら一気に変態感が振り切れた感じですが。

いやあ。当方はああいう衣装が好きなんですわ!(あくまでも明るく)

愛のむきだし」で満島ひかりもああいう服着せられていましたがね。やっぱりこれは本場ですな。桃肌。その柔らかい質感。


Zと。勇ましくクンフーで戦う彼女に。そして結局力で吹き飛ばされる彼女に。無防備なその肌から流れる血。靴音を鳴らして近寄りたい。その己の丸太首に掛かるスカーフ、又はベロアの上着を傷付いた彼女の肩から掛けて…ここは無言で。踵を返し。

そして。険しい顔でZに立ち向かう、英国男子当方!


「って言う展開でしょうが!!」

何だか、当方のやばさが図らずも全開になってしまいましたが。

何かな~こういうおバカな展開はいくらでも思い付くんで。ちょっと映画は物足りなかったですね。

まあ。観た者同士で「高慢と偏見とゾンビ」ごっこはいくらでも出来そうではありますが。

やっぱり。時間をかけて「高慢と偏見コリン・ファース版を攻めていきたいと思う当方です。

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