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ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「イット・フォローズ」

「イット・フォローズ」観ました。


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「それ」はセックスで感染して始まる。

「それ」は歩いてやってくる。(なので、車などで逃げる事は出来る)

「それ」はいつでも現れる。

「それ」に捕まると死ぬ。

「それ」は、セックスをすると相手に感染す事が出来る。


 かなり気になるレギュレーション。

 

「これは…下手したら、とんだ酒池肉林作品になりかねないぞ。」

 そんなゲスな可能性を秘めた作品。ですが。

 どっこい、結構大真面目に作られたホラー作品でした。

 まず冒頭からのインパクト。「これは嫌な死に方…。」引き込まれる世界観。からの。

 主人公の女子大生。可愛いし、気立てが良いしで、勿論男受け良し。

付き合いだしたばかりの彼氏とはいい感じで、一線を越えるのも時間の問題。

 そしてある夜。デートで結ばれる二人。ポエミーな彼女。…なのに。


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急転直下。彼氏に「何かを感染させた。」からの、冒頭のレギュレーションを告げられる。そして見せられる「それ」。不気味な「それ」。

以降、大学で。自宅で。逃げた先で。


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知らない年寄り。家族。友達。長身の男。ありとあらゆる人間に姿を変えて「それ」は彼女にのそのそと近づいてくる。


「得体の知れない何かが延々追いかけてくる」という超シンプルは、やっぱり相当怖いんやなあ。


 絶妙なんですよね。ちょっと可愛いくらいの女子大生。別に処女でも無い。姉妹や幼馴染に性的な事もがんがん話せるアメリカナイズ。怖いし、何だかんだ言って自分が助かりたいという自己中スタンス。(それで当然)

他の国。性別が逆。大学生より幼くても大人でも成立しない。(ああ。でも何故か韓国映画で観てみたい気もする。)


「この現象の根源を辿って、撲滅する。何故こんな事になったのか解明する。」とかいう映画内容になったらがっかりですからね。

 「それ」のレギュレーションの恐ろしさ「結局逃げられない」

 自分が「誰か」とセックスする。「それ」の付いていく相手は「誰か」に移動するけれども、もしその「誰か」が死んだら、また自分に「それ」は戻ってくる。(ややこしい文章)

なので「誰か」に感染してもそれで安心ではない。あっさり殺される事もあるし。

兎に角、次々とセックスして拡散して貰わないと…。って言っても。アメリカとはいえ、フリーセックス共和国ではありませんからね。

 そして嫌なのは、「誰かに感染させても、(自分に向かう姿でなくても)「それ」は見える」という救い様のなさ。

 

「これは…かなり早い時点で発狂。そしてあらゆる薬物と酒でラリってから殺されるしかないな…。」震える当方。

 勿論、感染していない者には見えない「それ」

 なはずですが。意外と感染していない者の感じられる境界はあやふやなんですよね。

 「そういう事でいいの?そうなの?」もやつく当方。

でも。これ正解なんて無いですからね。

 いっそ感染した皆さんで集まって、フリーセックス共和国状態にして「それ」を誘きだして…ってとんだB級感溢れるラテンな展開になりそうやし。

 当方がどんなに「これならば」「あれならば」とレギュレーションの粗を探ろうとも、やっぱりつまんない展開しか思い付かなくて。

(そして、さっき書いた様に、解決法だのを考えだしたら駄目なんですよ。)

 またね。この映画の良い所は「音楽と人を驚かせるセンス」

いかにも何か出てくるよ~という嫌な効果音。そして「それ」の出てくるタイミング。

何回背後の女性の「うわっつ」というリアクションに当方もビクついたか。

 続編は禁止。たった一回しか通用しない、この歪な作品。「こんなの…嫌いになんてなれないよ」

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「それ」はずっと付いてくるのに。


おかしな所に観た者は放り出されて、映画はどんどん遠ざかっていく…。