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ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「チョコリエッタ」

「チョコリエッタ」観ました。


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森川葵菅田将暉主演。
幼い時自動車事故で母親を失い、半年前に愛犬のジュリエッタも失った16歳の女子高生の知世子(チョコリエッタ)。

彼女は母親を失った時から、「知世子は居なくなって、自分はチョコリエッタという犬になった」と嘯く。しかし、周りは「もう前に進もう」と言う。
そんな彼女の前で、もがくもう一人。「映画研究会の先輩」皆に変わり者と言われる彼もまた、モラトリアムにこんがらかる若者であった。

いつもカメラを片手に何かを撮っているけれど、作品を完成させた事の無い先輩と、知世子。居場所を見つけられない二人の、春から秋を描く。

やっぱり纏めにくいですね。

森川葵。可愛いですね。去年「渇き」で「えらい可愛い子が居るなあ」と思いましたが、「ごめんね青春!」のあまりんではずっとキュン死していました。

ただ、この作品に関しては…。まあ…当方、正直…小娘のワガママ自体がそもそも駄目なんで…。

予告からは先輩とのロードムービーなんかと思いましたが、実際はそこまでが結構長いんですね。春のシーン、「こんな感じで行くんかなあ~?」と言う位、知世子の声は腹に力が入っていない。

でも、先輩の映画に出演すると決めて、撮り出した夏からは、はきはき喋りだすんですよね。言ってる事は余りにも不親切な自分語りやけれども。

夏。夕日を浴びながら、他人からしたら意味不明な事を、自分だけにしか分からない感じで喋っている彼女の美しさ。正直、彼女の話しているポエムな内容より、その姿が余りにも若さが溢れていて、じんとしました。

子供の時、一日一日は同じでは無くて。外で遊んでいる時、15時を越えて夕方になったら、泣きたい様な切ない気持ちになって、終いにはトイレに行きたい様な気持ちになった事を思い出す…。そんな夏の夕暮れ。

大人になった今は、15時なんて全然一日の終わりとは思わんけれども。

残念ながら、当方は大人なので、この映画には共感出来ないし、「若いんやから、四の五の言わずにやらかせ!」と思うし、突っ込み所も沢山。折角長い時間かけてやってるのに、先輩のその落とし方は単純やなあ~。とやや不満。

今日は幸せな事に「上映後監督のお話」を聞けたんですが。

3、11後、既に脳内に出来ていたこの話がまた違った物になったと言われていました。

「教室に貼っていたポスター」「政党ポスターとシャッター街」(病院にもあったな)「ここどこやねん?という地域と鼻血」等の不穏要因…がんがんネタバレで申し訳無いのですが。
勿論当方もいちいち引っ掛かっていたのですが。

「教室に、花の置いている机が3つもある不穏」が初めに引っ掛かった所ですな。

作中、全く触れる事無く全て流れていましたけれども。

「あんなに不穏な世界をバックグラウンドに持ちながら、それでも個人的な事にしか、この子は目が向かないのか…。」とぼんやりと思ってしまいました。

先輩の言う「うんこみたいな世界」。

先輩の視点はどこまでを指していたんでしょうね…。

映画みたく、長く纏まらない感想になってしまいましたが。

ただ、若い二人の瑞々しさは苦しくなる位伝わってくる映画でした。