ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「キングスマン ゴールデン・サークル」

キングスマン ゴールデン・サークル」観ました。
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「マナーが人を作る」

日本では2015年公開の前作『キングスマン』。

イギリス。英国紳士御用達の仕立て屋『キングスマン』。そこに勤める者、表向きは紳士服テーラー。しかしその実態は…最強のスパイ機関の諜報員。

前作ではただの街の底辺であった若者エグジーが、いかにしてキングスマンの一員となっていくかを描いた作品でした。それが大筋でした。でしたが。

 

「これはコリン・ファースを愛でる作品」

 

『Mr.エレガント』(当方が勝手に命名)=コリン・ファース。その彼の魅力を存分に引き出して、観る者を散々に酔わせた。

「きっちりとしたスーツに身を包んで」「結局インテリって無敵なんよな」「絶対優秀な人材」「丁寧な口調で。でもちょっと茶目っ気もある」「どこまでもエグジーを見捨てない」「コリンがまさかのアクションまで?」「教会のシーン最高!」御多分に漏れず。当方も酔いに酔ったクチでした。

 

なので。今回「キングスマンの続編」という案件に。期待と。同じくらいの不安を抱えながら胸を膨らまし。

文字通り、もう幾つ寝ると~と待ちに待っての公開初日鑑賞となりました。

 

今作に関しての感想もまた、前回と同じく当方の心の中の昭和キャラ、昭(男)と和(女)に語って頂きたいと思います。

前回は、昭15歳。和お疲れアラサーとしましたが。今回は二人ともくたびれた中年設定。

場所は『失恋レストラン』にて。(作詞作曲:つのだ☆ひろ 歌:清水健太郎

 

和:マスター!『涙忘れるカクテル』作って!

昭:荒れてるなあ~。まあ…荒れるよなあ~。(溜息)

和:はっきり言って、観たかったのはコレジャナイ感が半端無かった!マシュー・ヴォーン監督は『キック・アス2』の前科があった事を思い出したよ。続編作ったらあかん人なんやって。調子乗っちゃうんやって。

昭:酔って好き放題言ってるけれど…まあ…確かに前作とは違う所に来てしまった感じがしたな。

和:実は前作だって、いかにも少年漫画的な作風だったんよね。やたら凝ったスパイアイテムというガジェット好きをワクワクさせる部分。振り切った悪役。

昭:あまりにも楽しみ過ぎて公開前日に自宅で前作のBDを観たけれど。何やろう…時が経ったからかなあ~結構チープでギリギリな世界観やなあと思ったな。

和:でも!下手したらB級なのにあそこまで昇華したのは、間違いなく『オールドキングスマン(当方の造語)』の存在故やったの!どこまでも正統派の役者コリン・ファースが締めに締めていた。あの『ハリー』というキャラクターが絶対にブレなかったから。そしてアーサー。マーリン!マーリン!(涙)

昭:マスター『涙ふくハンカチ』下さい。…そうか。そう思うと、今回こんなにしっくりこなかった一因は『ハリー』がブレにブレていたからやな…。

和:エグジーだって成長したとは思ったけれど。如何せん、どうしても軽いんよね。下品をウィットには持って行けない…若いからかなあ。

昭:その話キリが無いし停滞するから、ちょっと視点を変えてもいいかな。公開してあんまり経っていないからネタバレしにくいんやけれど…。何故舞台をアメリカに持って行ったんやろう?

和:そりゃあ、麻薬界の女ボス『ポピー』にキングスマン組織が破壊されたから。そこでキングスマンとアメリカにある蒸留酒メーカーステイツマンが相互関係にあったと知って。唯一の生き残りとなったエグジーとマーリンでステイツマンを頼って行ったという筋書きでしょう?

昭:ポピーってアメリカ人なんやろう?そして麻薬使用者を人質に取って声明を出した相手もアメリカ大統領。ステイツマンだってアメリカのスパイ組織ならそっち狙えばええやん。何でイギリスのスパイ組織を潰しにいくん?

和:それは…あいつの存在故じゃないの?右手野郎の。

昭:何故ステイツマンがハリーを救助するの?人道的措置たって。状態が安定したらすぐ祖国に帰せばええやん。そしてキングスマンって、仲間の遺体回収したりしなかったりするの?意外とずさんな組織なの?

和:うわ。どんどん追い詰め始めた。

昭:そもそもキングスマンって総勢何人居たの?あのテーブルに着いて眼鏡掛けたら何人も居るけれど。実働スタメンは3~5人しか居ないやん。

和:そういうの、今回一掃されたやん。

昭:そう!それも気に喰わないんよな。今作どれだけの人員整理が行われたか。非情な粛清っぷりで。

和:前作のストーリーも結構ギリギリの綱渡り展開やったんよな。でもそれを繋ぎ止められる、どっしりと安定感のあるキャラクターとアクションがあった。

昭:アクション!(『涙ふくハンカチ』を和から渡されながら)前作のアクションは…正統派俳優のキレッキレのアクションとかが新鮮で。最後の辺りは蛇足やったけれど。何て言うか…地に足がついていた。今作はスケールが上がった分、リアリティーが一切排除された。冒頭のカーアクションの時点から人間離れしすぎていて…完全に漫画の世界。

和:兎に角、全体的に雑過ぎたし、それをフォロー出来る要素が弱すぎた。

昭:悪役も。エルトン・ジョンも…不完全燃焼やったなあ。

 

(『ポッカリあいた胸の奥につめこむめし』を出しながら)

マスター(初登場):どこか良い所は無かったの?

昭和:マーリン!!

和:兎に角マーリンが最高やった!いや、前作だって十分好きなキャラクターやったんやけれど。もう…もう!!堪らんかった!!

昭:キャラクター崩壊が随所に起きた今作で、それが唯一プラスに働いたのがマーリン。あの人間味。そして…そして!!

昭和:カントリー・ロード!!

和:泣けた~今作で唯一泣いた。

昭:(小声)だからこそ、今回みたいな復活劇は絶対に彼には当て嵌めて貰いたくないな…。

 

これ。延々と書いてしまいそうなので。適当な所で止めてしまう事にしますが。

 

キングスマン ゴールデン・サークル』正直当方は嵌りませんでした。

ですが大絶賛の声も沢山聞きましたし、感想や嗜好はあくまでも個人の自由ですのでとやかく言いません。でも。でも…これだけは言いたい。

 

「頼むから続編は作らないで!!ここで止めて!!」

 

映画部長に「あの作品世界にもうマナー紳士は居ません」と切なく報告した当方からの。心からの叫びです。

 

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