映画部活動報告「キングスマン」
「キングスマン」観ました。
英国作品。
表向きは「高級仕立て屋」のテーラー。実は「どこの国にも属さないスパイ」こと「キングスマン」。
その一人。ハリーを軸に。キングスマンと対する勢力。そして新しいキングスマンの誕生を描く。
これは、間違いなく「コリン・ファースを愛でる作品」でした。
…もう、これで終わっても良いくらいですが。
当方の中に居る、昭和男女キャラ。「昭と和」二人に年代を越えて「キングスマンの魅力」を語って頂きたいと思います。
(昭君。高校一年生。…R15指定の為)
「リッチマンの言う事も分かる。人類がいかに害虫か。分かるんだ。…でも。キングスマンの格好よさ。フリーメイソンみたいな、誰かの紹介で踏み入れる男の世界。アイテムの凝り方。あの傘欲しいし、武器アイテムの部屋!めっちゃカッコいい!名探偵コナンみたいに、アイテムの全てに意味があって。スマートやし、単純にわくわくする。」
(和。お疲れアラサーOL)
「発想が童貞なのよね。」
(昭)「(絶句)」
(和)「矢鱈凝ったこじつけのスパイアイテム。ご都合主義。相手も荒唐無稽なアイテムで対抗って。騙し合いの感じも、典型的な少年作品。」
(昭)「でも!古臭いクラッシックなスパイに対抗する勢力の新しさ。スタイリッシュでグロく無いアクション!」
(和)「人類を悪とするナショナリズムを提唱する、ヒップでホップな指導者。意外と分かりやすいんよね。しかも、キングスマンも、ヒップホップなアイツの刃物女子も、何だかツメは甘くて…。展開もいかにも漫画。でもね。」
(昭)「でも?」
(和)「コリン・ファースが兎に角‼兎に角美味しいの‼彼の胸板も、若い奴に入れ込むバデイ感も。それを脳内で膨らませていたら、堪らなくなるの‼
コリン・ファースが動いているだけで‼それだけで胸が一杯‼眼鏡‼スーツ‼ツンデレ‼きゅんきゅんし過ぎて…。
周りのオールドキングスマンも堪らないの‼」
(昭)「うわ。腐った女子…って奴ですか。」
ありがとうございました。
延々と寸劇を披露するのもどうかと思いますので。ここで止めますが。
「キングスマンは、コリン・ファース無くしては語れない。」
キック・アスの監督。クロエ・モレッツ皆様大絶賛の中「こまっしゃくれた女子供」が苦手な当方は嵌まれず。鼻を鳴らした訳ですが。これは駄目。…これは駄目。
「几帳面で、丁寧な仕事をする(印象のある)重たい俳優の魅せる、英国紳士の説得性とアクション。」
これが成立してしまったら、もう文句は言えませんよ。
内容をつらつら思い返してみたら、単純な少年少女活劇であって。
結構甘っちょるいバデイ感。「…って言っても、何でこんな底辺の若者に?」(全世界の底辺ファッションの共通感)入れ込むハリーは、下手したらBL女子に付け込まれかねなくて。
またね。悪者の、分かりやすいアメリカナイズ。
手先の刃物女子も、「つるつるの床なら、痛めるし歩けないぞ」というチャチャは別として、ナイスアクションの割りに確認が雑なんですよ。
しかしね。英国紳士って奴の「ガキんちょ感」がチラホラする感じ。
「ちょっと今日は気が立っていたものだから」
てな言い訳をしながら、結構暴れん坊なんですよ。短気なんですよ。で、切れて暴れるんですが、戦いが一段落したら、スーツの乱れを直しながらちまちま言い訳するんですよ。うーん。堪らん。
結局、他人にスノッブでスタイリッシュに魅せたいにも関わらず、結構器が小さくて切れやすい。それが愛らしく見える。それが当方にとっての英国紳士で。
そこに嵌まったのがコリン・ファース。
やっぱり、この作品で語らざるを得ないですよね。「教会のシーン」
ワンテイクで撮られたと言われるこれ。
当方は、最近職場で「無になる時」に、何度も何度もエンドレスに脳内で反芻しています。始めのハリーの「挑発問題発言」からスタートして。
もう、楽しくて楽しくて。
「ベルサイユのばらに於ける、アンドレ&オスカルフィナーレ以降の回」に匹敵する後半。何分、当方は若いアンチャンに興味が無いんでね。
「次回作が決定しているキングスマン」
堪らない程の童貞中二(R15故に高校一年生にしたけれども)世界作品が、絶対に大人化しないように祈りつつ。
当方は、夢の国で待っていますよ。