映画部活動報告「パトリオット・デイ」
「パトリオット・デイ」観ました。
2013年。4月15日。愛国の日。アメリカボストンマラソン。ゴール地点にて発生した、ISによるテロ爆破事件。
一般市民を巻き添えにした、悲しき実話をベースに。
「バーニング・オーシャン」が記憶にも新しい、ピーター・バーグ監督。主演マーク・ウォールバーグにて。
「ああ。覚えている。ボストンマラソンの爆破事件。そうか。これはこういう経過を辿ったのか」
恥ずかしながら。あのマラソン事件は知っていましたが。その後の流れは、この作品で観るまで全然知りませんでした。
(ですが。この流れって。正直日本で大体的に報道されましたかね?…言い訳ですが)
余談ですが。
当方の父親。数年前定年退職し。
暫くは家でだらだらしていたのですが。如何せん、他の家族の皆が働いているのもあってやいやい言われ。
「一日中家に居るのに!」そこからの文句に耐えかねたのと、確かに体を持て余したのとで始めた自宅周囲のランニング。
そして。その張り合いを持たせようとエントリーした地元マラソン大会。楽しかった経験。
以降。「何とかマラソン」にひっきりなしにエントリー。楽しくて。
そして。そんな父親を応援すべく。マラソン応援に励む家族たち。
そんな我が家にとって。ボストンマラソン爆破事件は、真顔になってしまう事件でした。
「また、スタートから4時間という中間以降で最もゴールランナーの多い自時間」卑怯。
そもそも。現存する宗教についても、イスラム教についても。数多の宗教についても不勉強な当方。
なので、ふんわりした事しか書けないのですが。(そして無知を逆手に取って(取れませんが)書いてみますが。
「人の命を奪ってまで主張しなければいけない事はなんだ」
あの。主犯格の兄弟が。何らかの主義主張に沿って、あのアクションを起こした…のだろうけれど。その悲しいまでのお粗末さを考えた時…哀しくて。むなしくて。
ただ。あの市民マラソンを楽しもうと、沿道に集まった人々を。そしてマラソンランナーを。何の意味があって傷つけないといけなかったのか。(『愛国の日』という記念日への当てつけですか?幼稚な…)
当方は知っている。自分の街で行われているマラソン大会を、純粋な気持ちでいつもの沿道に応援に来る人を。
自分の家族や大切な人がゴールする姿を見届けようとしている人を。
そんな彼らの気持ちに、宗教的な意味合いなど存在しない。なのに。
犯人の兄弟にもカメラは向けられていましたが。彼らの思想や行動などに何らフォローはされていませんでしたし。
他の視点での描れ方はありませんでしたので。当方はこの作品からの情報のみ(=悪者)で犯人の姿を見続けましたが。
マーク・ヴォールバーグ演ずる、警察官トミー。他の実在するキャラクター達の中で唯一の架空キャラクターを基に。でも流れはあくまでも史実に則って。
件のマラソン大会で起きた事。そして現場に居合わせた群衆。
そして「ボストン・ストロング」の流れ。
「史実とは言え。あの市街地での襲撃戦はちょっとエンターテインメント性に溢れちゃったんじゃないの~?」なんて。異常にわくわくはらはらさせていたんで。やり過ぎじゃないかと。そこに関してはそう思いますが。
一つだけ。当方がチャチャを入れさせて頂きますが。
「そこまで銃社会なら。せめてパトカーの窓は防弾にしたら」
最終。ちょっと感動過多に転ばせていた感じも否めませんが。
史実だ。コンパクトだと侮るなかれ。
しっかり纏まった。でも(失礼ながら)エンターテインメント性も失っていない。
そんな見ごたえのある作品でした。