ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「探検隊の栄光」

「探検隊の栄光」観ました。


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映画が観たい!でもイマイチ観たい映画が浮かばない!という休日。

「こういう日は、完全に振り切った奴を観るしかない。」

劇場でポスターを見たくらい。何の期待もせずに。予習も一切無く。何となく引っ掛かったから行って…そして二時間後。

多幸感で一杯で劇場を後にする当方。

いやあ。これは楽しかったです。

かつて主演していたドラマの影響で、熱血キャラが確定し。抜け出せない、俳優杉崎。
殻を破ろうと受けたバラエティー番組。

「探検サバイバル」というその番組。
異国で、未確認生物「ヤーガ」という三つ首の大蛇を探すその内容は、馬鹿馬鹿しく完全なおふざけで。
疑心暗鬼で戸惑い。「杉崎探検隊」は不安を抱えながらスタートし。旅を続け、何だかおかしな事に巻き込まれながら、徐々に結束力を高めて行く。

そして、彼らが見たものは。


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川口浩探検隊を彷彿とさせる、(当方はリアルタイムではありませんが)過剰に作り上げられた未確認生物を探す旅。

「当方が幼い頃は、馬鹿馬鹿しいバラエティーはまだ元気であった。」

今はあれなんですかね。怒られるんですかね。

「嘘!大袈裟!紛らわしい!」
即ジャロ行きなんですかね?…やかましいなあ。いいジャロ。いいジャロ。報道なら未だしも、バラエティーなんやし。
笑わせてナンボなんやから。

そんなノリで、楽しんで仕事をする大の大人達。

そうなんですよ。この映画の最大のテーマは「大の大人が馬鹿馬鹿しい事に全力投球する格好よさ」なんですよ。


そして、今作品に於いて最大の勝ちは「何だかんだ結局熱血な俳優を藤原竜也に演じさせた」事で。

他のキャストもドンピシャ。彼らの掛け合いのテンポの気持ちよさ。憎めない感じ。

でも、藤原竜也が余りにも…。最早、当て書きとしか思えない位。

「力み過ぎではないか?過剰ではないか?」と、時にネタにしてしまうくらいの独特な藤原竜也の演技。上手いんやろうけれど…。独特すぎて。個性的な顔立ちもあって、当方の中で何だか面白くなっていた藤原竜也


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「ああ。でもこれは本当に藤原竜也にしか出来ない。本当に。」

あの洞窟のシーン。長回しで捲し立てる彼。言ってる事はワケわからなくなってくるけれど。あんなに熱く語られたら、そりゃあ皆圧倒されるよ。

そしてワケがわからなくなりながらも、藤原竜也が熱弁した「馬鹿馬鹿しい事に全力投球する強さ。」
それを懸命に語りかける彼の姿は、確かに隊長で。


「戦う君の歌を。戦わない奴等が笑うだろう。」

「ファイト‼」

パソコンで最大のフォントで打ちたい位の「ファイト‼」

老化による退化のせいもありましてね。当方は、めっきりスカした若者や頑張らない若者に理解が出来なくなってきました。

端から見たらどんなに滑稽でも、不器用でも。

全力で頑張る者を笑う権利など、頑張っていない奴には一ミリも無い。

ストレートに頑張る者は、圧倒的に強い。

悲しいかな、現実は頑張った者が必ずしも報われるとは限らないけれど…。

でも杉崎隊長は、熱意で皆の心を動かし。結束させ。そして一つのゴールに皆で向かわせる。胸熱。

ただ。あくまでもチープでキッチュツールしか無いんですけれども。

「こんなの…。嫌いになんてなれないよ!」(当方の心の声)

あんまり宣伝もされていないし、間違いなく観る人を選ぶ作品だなあとは思いますが。

いやあ。劇場で声を出して皆で笑って。エンドロールが開けたら一斉に「面白かった~。」の声。久しぶりでした。

そして、即パンフレットを購入。読み込む当方。

藤原竜也が食べていたトカゲ。本物‼」

役者藤原竜也の渾身の姿。かなりの美味しさ。見ものです。


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