ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「オデッセイ」

「オデッセイ」観ました。


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リドリー・スコット監督作品。

「『火星 ひとりぼっち』で検索」という警察とタイアップしたポスター。街角で見た時「伊勢志摩サミットとは全く連想しないがな」と目を疑ったポスター。

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まあ、確かに「火星にひとりぼっち」になる内容なんですね。

米国の火星探査機。作業中に大規模な嵐が発生し。全行程を中断し、地球に帰る事に。嵐の中、逃げる一行。飛んできたアンテナが体に刺さり、皆の前から姿を消した隊員。

苦渋の選択で彼を置いていく事に決めた一行。しかし。

死んだと思われた隊員は、実は生きていた。

「火星版鉄腕DASH」と評される事も多い今作。

「酸素なし。水なし。食料不十分。地球との連絡手段不明」

もう死ぬ事しか考えられない何重苦に対して、主人公の信じられないポジティブさ。

「水がない?俺、作り方は分かるぜ。」「食料難か…よし、じゃがいもあるな。作るか。」「絶対地球に帰る」


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植物学者じゃなくてもじゃがいもの下りは思い付きますが。あの農耕環境なら、可能ならトマトいっときたかったですね。(トマト大好き人間)

やっぱり宇宙飛行士って賢いんやなあ。という知恵の終結。加えて記憶と知識の引き出しの多さ。

くよくよしている暇など無くて。

この作品のつくづく凄い所。「全員ポジティブ」

主人公しかり。他の人間も皆ポジティブ。

NASAの上司。始め「こいつは嫌な事を言うんじゃないか」と思いましたが。
「火星で死んだと思われていた隊員が生きていた!」「他の隊員に言うか?」「救援物資を送る」「あいつが生きている間に助けに行けるかな?」

誰も「もういいやん…。死んだって事になっているんやし。諦めよう。」とは言わないんですね。

一応、ひとつひとつの出来事に対して「大丈夫かな?」みたいなリアクションはしますが。さらっと通過。というよりも「金は出すから!兎に角早くロケット作れ!」と大騒ぎ。他国も献身的に協力体勢を示し。「人命は何よりも重い」が当然の世界。

人間は総じて温かい中、圧倒的な厳しさをみせるのは火星の自然(?)そして突貫工事の粗。

ひっきりなしにやって来る嵐。人類とは絶対に相容れない環境。

「しっかし。よく電力が持ったよなあ。後、地球から持参したものたち」

太陽光発電みたいでしたが。施設や車がよくもずっと動いてくれたなあと。空調とかも壊れたら終わりですよ。と思いきや、とんでもない壊れ方をするものもある。

「ガムテープの無敵感」

割れたヘルメット。酸素が一気に無くなる最中、ガムテープで補強。壊れた施設の壁をビニールとガムテープで補強。
しかもそのガムテープって、いわゆる「養生テープ」ってやつでしたよ。あの手で切りやすい。スポンサーなの?エンドロールで探す当方。(勿論分からず)

とことん泥臭く、ハンドメイドで乗り越える火星生活。そして脱出劇。最後の最後まではらはらさせて。

ところで。自宅で昼食中。ふと近くにあった「オレンジページ」を何となしにめくる当方。その手が止まり、思う当方。


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「教えてあげて。あの火星の人に。」