ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「ジュマンジ ウェルカム・トウ・ジャングル」

ジュマンジ ウェルカム・トウ・ジャングル」観ました。
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1995年公開『ジュマンジ』の続編。

 

1996年。とある男子高校生が失踪した。彼について知る人はあまりおらず。

彼が失踪直前に友人が海辺で拾ったボードゲームを贈られた事も。

ある日突然息子を失った父親は心身共にふさぎ込み。そして彼の家は街の皆から『お化け屋敷』と呼ばれるまでに寂れていった。

 

20年後。2016年。

イケてない男子高校生スペンサー。都合の良い時だけスペンサーの友達気取りのフリッジ。頭は良いけれど卑屈な女子高生マーサ。いつも彼氏を切らさない、きらきら女子ベサニー。

同じ高校に通う4人。同じ学年で互いに顔くらいは知っているけれど。さして付き合いがある訳でも無い。そんな4人は各々の問題で放課後校長室にお説教を受ける羽目になって。挙句揃って地下室の掃除を命じられる。
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嫌々地下室に向かったけれど。全くやる気など起きない面々。そこで彼らは古いテレビゲーム『ジュマンジ』を見つけてしまう。

「ちょっとやろうぜ」そうして各自ゲーム内のアバターを決定。スタートボタンを押した途端…ゲームの世界へと飛び込んでしまった。

 


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「普段はイケてない男子高校生が…ゲームの中ではドウェイン・ジョンソンに?」そんな香ばしい設定。「何で俺がこんなへなちょこキャラに?」「何この美人?!」「何で私がデブ親父‼!」楽しい予感しかしない予告編。これは観なければと。そう思って早一か月弱。

日本公開は2018年4月6日でしたが。何故だか全然当方のスケジュールと合致せず。(「飲み過ぎて気分が悪い(おかしなテンションで過ごした昨日に対する嫌悪感)」「タイムスケジュール見間違えた!」等々)

「これは…下手したら見逃すぞ‼」戦々恐々としていましたが。先日の大型連休で。やっと観る事が出来ました。

感想としては「これ、面白い」「見逃し?ありえん」ホクホクの笑顔で映画館を後にした当方。

まあ~。終始楽しかったですね。映画館で本当に声を出して笑ってしまいましたし、最後は案の定胸がぐっと締められました。

 

ジュマンジ』というゲームの概要は『ヴァン・ペルトという悪役がジャングルの中にあるジャガー像に埋められた宝石を盗んだ。実はその宝石はジュマンジの守り神であって、奪われた今ジュマンジの平和は破られた。ヴァン・ペルトは宝石の力に依ってジャングルに住む数多の動物をコントロールする力を有している。彼から宝石を取り戻し、ジャガー像に埋め込んでくれ‼ジュマンジの明日は君に掛かっている!!』というもの。

 

主人公の選んだアバター、冒険家のストーン博士(ドウェイン・ジョンソン)がゲームの主人公。博士の弟子、動物学者のフィンバー(ケビン・ハート)。ダンス格闘技の達人ルビー(カレン・ギラン)。そして誰もが愛さずに居れなかった地図学者オベロン教授(ジャック・ブラック)途中から参加するパイロット、シープレーン(ニック・ジョナス)。誰もがきっちりキャラが立っていて。

 

「見た目はゴリゴリのマッチョなのに。この腰の引け具合。THE童貞」「こんなにキュートで抜群のスタイルなのに。どこか卑屈で自信が無くて。美人の持ち腐れ」「リアル界では正にリア充なのに。よわっちょろいキャラクターになってしまった…でもあんたはそれがお似合いですよ」高校生パートの性格をきちんと踏まえて演じている。

 

そしてぶっちぎりの存在感を放った「あんた完全に女子高生にしか見えないよ!」という奇跡を産み出したオベロン教授。
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「ダイナマイトボディって!デブの中年じゃないの‼」悲鳴を上げた初めから。確かに見た目はそうだけれど。メンタルは完全に女子。しかもキラキラ系。

『自分が可愛いと知っていて。そんな自分をいつでも自撮り。インスタに上げて。スマートフォンを片時も離さず。彼氏は欠かさず…でも最近彼氏と別れてしまって』女子高生時代のベサリーには微塵も心を動かされなかったのに。

オベロン教授になってからのベサリーには、キュンキュンしすぎて…「こういう天真爛漫さ。自分の気持ちに正直な所」「別に自分だけが可愛い訳じゃない。ちゃんと周りも愛している」「恋する乙女は可愛い」「…もう駄目!好きになってまう!」畜生!ベサリーの奴!とんだハート泥棒ですよ!

 

ゲーム自体はシンプル。例の宝石をジャガー像に戻す。その為に『渡された地図の破れた部分を探すために街に行け』というのが初めのミッション。

ゲームの中には常に彼らの存在を知ってバイクで追い回してくるヴァン・ペルトの手下。ジャングルの冒険+対戦。

そうして「俺たちが必要としていたのは紙じゃない!無くしたパーツとは君の事だ!」パイロットシープレーンの参戦。するとシープレーンが次のミッションを教えてくれる。

そうやって上手く数珠繋ぎになって話が進んでいく。

 

又、各キャラクターの特性や弱点が余す事無く発揮され。「地図学者の私にだけこの地図が読めるのね!」「キメ顔」「ケーキが弱点」「ダンス格闘技って」「ジャングルで蚊がアウトって…厳しいなあ」エトセトラ。エトセトラ。きちんと見せ場が回ってくる。

 

そして『ライフ三回』ルール。

腕に記された三本線。ゲーム内で死んだら…復活できるけれど棒線が一本減る。

ゲーム内で死んでも復活が出来る…けれどもし三回目に死んだら?その死はゲームの中だけ?もう二度と現実世界にも戻れないのでは?

 

何だかだらだらと書いて纏まりが無くなってきましたので。そろそろ終わろうかと思いますが。

 

この作品は、『高校生4人がゲームに吸い込まれた!』『普段の自分とは乖離したキャラクターでの大冒険!』というシンプルな取っ掛かりから、『友達ってなんだ』『互いを信じて動くとは』という♪青春~それは~(線香の青雲のCM調でお願いします)という青々しいテーマ。そして『ベサリー最高!ソー・キュート!』というベサリー無双。

そして散々良い所無しだったあのキャラクターの、最後の「現実ではライフは一つだぞ」の決まりっぷり。

 

ゲームの最後は「ここまでを盛りに盛って膨らましていたからか…ちょっと駆け足感が否めないな」と思いましたが。

 

兎に角終始余計な事なんて考える暇なんて無い。ワクワクが止まらない。てんこ盛りの作品。

 

ゲームの旅を終えた高校生たちの印象が、作品の冒頭とは全く違う。そしてベサリーとあの人の。切なくてまさかの涙…でも静かに深く頷いた当方。

 

想像以上の良作。これを見逃すのは本当に愚。次回作にも期待が膨らむ当方。

 

先ずは前作の1995年版をきちんと見返そうと思います。
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