ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「ジャスティス・リーグ」

ジャスティス・リーグ」観ました。
f:id:watanabeseijin:20171124185508j:image

DCのスーパースター集結。

 

前作の『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』。
f:id:watanabeseijin:20171130235558j:image

手前味噌ですが。2016年ワタナベアカデミ賞。ラズベリー賞受賞作品。

「こんなバットマンは嫌だ!!」

 

折につれくどくど語ってしまう、当方のバットマン愛。

両親が共働きであった為、鍵っ子だった当方と妹。学校から帰宅。親が帰るまでの夕刻。地方テレビでやっていたバットマンテレビシリーズ再放送。(その他のラインナップとしては『奥様は魔女』『ポパイ』等)二人で貪るように見た、バットマン:アダム・ウエストとロビン:バート・ウォードの1960年代テレビシリーズ。
f:id:watanabeseijin:20171130235626j:image

 

バットマンと言えば、全身タイツでバットマンとロビンがドタバタしてたやつ」「あの『BOMB』とか画面に出てくるやつな」それが当方のバットマンの原点。そして。

 

バットマン映画ベストと言えば『バットマン・リターンズ』」
f:id:watanabeseijin:20171130235644j:image

 

ティム・バートン監督の。バットマンとペンギン。キャットウーマンジョーカー。ゴッサムシティーのアウトロー感も含め。最後は何だか悲しくなる。テレビ版よりは少し大人になった当方と妹が、テープが擦り切れそうなくらいに何度もビデオ再生した作品。

 

それからも何回もバットマンは映画化され。ノーラン監督版の『ダークナイト
f:id:watanabeseijin:20171201000343j:image

当方もあれは久しぶりに高まったバットマン映画でした。禍々しいけれど何だか薄っぺらかったジョーカーが。あんなに狂気に満ちたキャラクターに昇華出来るなんてと。

律義に説明しまくるノーラン監督の生真面目さと。何だかんだ陽気なマーベルと比較されて『陰気だ』と言われがちなDC。その社風?とも見事にマッチング。

(とは言え。『バットマン・ビギンズ』と『ダークナイト・ライジング』のかったるさは半端なくて。やっぱり『ダークナイト』だけが突出したという印象は否めない)

 

まあでも。どちらかと言うと好意的な意見が多かったノーラン監督版バットマンでしたが。

 

新しいシリーズ。ザック・スナイダー監督版。(今回途中降板)…正直、評判はいまいち。オールドシリーズ愛が溢れすぎて元々から辛口な当方ですが。でもやっぱり…どれだけ贔屓目に見ても…溜息を付き過ぎてしまう今回のシリーズ。

 

前作の『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』

911以降の価値観。巨大で未知な敵と戦うスーパーマンに手放しで感謝を感じれなくなっていく民衆。どこからか現れる敵と。それに立ち向かうスーパーマン。派手な立ち回り。自分たちの住む町を破壊して。彼は本当に正義の味方か。自分たちの生活の場を破壊するという意味では、彼は『敵』と大差ないではないか。

自社ビルを含め。街を壊されたバットマンがスーパーマンに宣戦布告。まあ、ざっくり言うとそういう掴みの前作。…そして映画を最後まで観た当方の感想。

「こんなバットマンは嫌だ!」

 

そして今作。

スーパーマンを失った世界。

人類は覇気を失い。世界はまた混沌とし始める。そこで現れる、新しい敵ヴィラン

 

そこに立ち向かわんとするバットマン

スーパースターのスーパーマンは死んだ。あらゆる怪人や未知な勢力に対応出来たスーパーマン亡き後。地球を守れるのは誰か。人間の自分では最早太刀打ち出来ない。そこで集める、超人達。

 

バットマンを始め。ワンダーウーマン。フラッシュ。アクアマン。サイボーグ。4人のジャスティス達は。新しく現れた敵。ヴィランに立ち向かう。

 

「あかん…どこから書き出しても文句しか出ない…」良い所を見つけたいし、ネタバレも避けたい。そう思うのですが…。ですが。

 

「何かさあ。このヴィランがどうのこうのっていうレギュレーションが唐突やねんな。そしてDCらしさが無い。もういかにもマーベルが連れて来そうな、チープで魅力の無い悪役」

どうして地球を征服したいんですか?結構環境破壊も進んできたこの地球のどこに魅力が?あなたのバックボーンは?

アマゾン。海。そして人間。3か所に隠された箱。それらがヴィランの手に渡った時。世界は崩壊する。

 

「だから。人間と超人達が協力しなければいけないと。そうやって集まった仲間達」

バランス悪う~。本当にこのチームのバランスが悪いんですよ。

アクアマンの存在感の薄さ。今の所、嫌事を言うだけみたいなでっかいフォーク持ったおっちゃん。メカニカルな体を持ってしまった、根暗なサイボーグ。

「何故か皆が大好き」ワンダーウーマン。当方ですか?…「お前何か羽織れ!」

集中出来ないんですよ。周りのムキムキな男達が皆全身ピッチピチのボディスーツ着ている中で。何て恰好しているんだ。露出過多なんだよと。

偉そうな事言って。常に眉間に皺寄せて文句言ってきますけれど。煩い。

そんな中で唯一の癒しキャラ。フラッシュ。

ダンケルクを生き残ったあいつが。ダンケルクでは苦しさしか見せなかったあいつが。(あくまで別作品)表情豊かに皆を和ませて。でもしっかり働いて。愛嬌たっぷり。

 

そしてあのキャラ。(ネタバレはしませんので、ふんわりと表記)

 

そうなる展開は分かっていましたが。いましたが…「じゃあ前作って何やったの?」

声を荒げる当方。

 

「一人は皆のために 皆は一人のために」

三銃士の有名な言葉。意味合いは全く違いますが、この言葉の表面だけを取ったら、今回の作品に当てはまるなと思った当方。

 

明らかにパワーバランスが違うキャラクター群。4人が一括りになったとしても、たった一人のキャラクターとは力が違う。そんなの。なにが『チーム』だ。

 

「そしてバットマンよ…」

思えば遠くに来たもんだ。どうしてこんな事になった。貴方はイチ会社の社長で、正義感の強いコスプレ野郎。でも自分の住んでいるゴッサムシティを守っている、そういうキャラクターじゃなかったのか。いつの間に超人スカウトマンになったんだ。

しかも。皆で戦う時も、あからさまな老いぼれ感を見せるバットマン。痛々しい。

「馬鹿にされすぎなんだよ…」静かな当方の怒り。

 

「彼は20年以上も一人で戦ってきたんだから…」

何を知っているんだ露出過多姉ちゃんよ!!一人?!ロビンが居たやないか!!ロビンとはどうなったんだ!!

 

「ペンギンと戦っていた時が懐かしいですね」「まったくだよ!!」声に出して答えそうになった当方。

 

もうキリがないので閉めますが。まあ、案の定文句一杯で終わってしまった当方。

 

「そりゃあそうやろう。あのバットマンが忘れられへんねんから」遠い目で答える妹。

その通り。でも。でも。

 

それでも。バットマンが出てくる映画は観に行く。結局当方はバットマンが好きやから。

歪んだバットマン愛。次回も絶対文句を言いながら。観に行くだろうと思う当方です。

 

(余談ですが。バットマンに於いてのヒロインは彼女一択です)
f:id:watanabeseijin:20171201001109j:image