映画部活動報告「ライフ」
「ライフ」観ました。
「謎の日本版ポスター。役者が3人写っていながら、その人物の上に書いてある役者名が全然違うという混乱」
主役とか。ネームバリューとか。そういう事情をぼんやり感じさせる、そんなポスターを提示して。
「何でやろう…何でかあんまり予告を観なかった」
近年復活した「マッドマックス 怒りのリローデット」でしたか。又は「バックトゥーザフューチャー祭り」でしたか。
当方の属する、たった二人の映画部にて。語られた「パート2」問題。
部長)「俺は何だかんだ言って、パート1とされる作品が一番やと思っている」
当方)「でも。マッドマックスもバックトゥザフューチャーも世間は2が良いって言うよ」
部長)「いやいやいや。ただ…そんな俺も唯一2が良いと思う作品がある…それは…『エイリアン』だ」
ホンマかいなと。改めてエイリアンをDVDで借りてきて観なおす当方。そして「『エイリアン』こそパート1が良い作品やろう。2は数で圧倒するだけで」と真顔で一人呟いた当方。敢えて言うと、たまたま鑑賞した夜は凄い雷雨で、鑑賞中のその衝撃にはらはらしましたけれども。
そしてその冷静さではっきり映画部長に報告した当方。
「これは『ゼログラビティ』以降の『エイリアン』です」
国際宇宙ステーション(ISS)のメンバー。
火星から帰った無人探査機が連れ帰った地球外生命体に狂喜乱舞。その生物はカーヴィンと名付けられる。そのミトコンドリアレベルの生物の成長を見届け。ある時。その成長が止まった事で焦ったメンバーはカーヴィンを刺激。そこで覚醒したモノは最早「人類の友達」では無く、兎に角人類にとって凶器でしかない怪物であった。
どこにも逃げ場が無い、ISS内でのカーヴィンとの戦い。しかし、次第に彼らは「こいつを地球に持って帰ってしまったら」いう事に気づく。
意外と良い作品なんですよ。ネタバレはしませんが、特にラストがバシッと決まっていて。何かいい感じに丸め込むのかな~と思っていたら、しっかりと満足出来る仕上がりでした。
しっかし。人類にとって火星ってよほど夢と希望のある場所なんですね。去年でしたらそこで芋を作っている人物も居た訳ですし。(オデッセイ)
そこから採取した未確認生物を培養?恐ろしい。どんなパンドラの箱かもしれないのに…案の定、そいつはとんだ化け物で。
「しかし。エイリアンを初めとする、これまでのこの手の宇宙生物には何となく弱点があった気がするんやけれど…カーヴィンの可愛げの無い所は、およそ弱点らしい弱点が無い所」
一応…酸素が少なかったら活動が止まる?とか火は苦手??とかありましたけれど。何も立証出来ず。大体、無重力空間であそこまで動けたらもう弱点でも何でもないやんかと。
空気と水分で大きくなり、ステーション内を自由に飛び回り、人間を食べて強くなる。そんな透明なヒトデ型エイリアン。
「真田広之が想像以上に良い仕事をしていました」
国際的な職場、という設定に彩りを加えるアジア人。という賑やかしではなく。きちんと『冷静沈着なシステムエンジニア』という役割をきちんと果たしていました。
このISSという一つの船の中で。「責任感溢れる女キャプテン」「検疫官」「地球に愛想を尽かした医者」「子供が生まれたばかりのシステムエンジニア」「半身不随の研究員」「その親友」各々のキャラクターの持つ使命。
彼らが、そんな得体の知れない怪物と対峙する時。
上手く出来ているなあ~。と感心。そして単純にはらはらし続けた当方。ですが。
どうしてもエイリアンの影を払拭出来ない、だってここは宇宙船だから…でも映像の美しさはそれとは全く違う。
全く違う繋がりですが。
「ライアン・レイノルズ」=「デットプール」?!そうかそうか…。
デットプールも勿論観ましたがね。当方にとっての彼は「ハッピー・キラー・ボイス」の愛すべきサイコパスジェイミーで。
今回この感想文を書くに当たり、件の陽気なサントラを検索してしまった当方。
意外と…好きなんですよ。ジェイミー。そしてこういう作品。(初めて過去の記事を貼り付けました…)
当方の中で「ライアン・レイノルズ」と言えば…やっぱりこれで。
結構キャストもナイスで。映像も綺麗。得体の知れない怪物にはらはらさせられて。ラストだって好きな感じ。なのに小者感。
「それはやっぱり…『ゼログラビティ』と『エイリアン』を知ってしまっているから…」
観たら観たで満足出来る。でも何だか知っている。この世界観。
「兎に角エイリアン馬鹿の映画部長に観て欲しい。そして感想を教えて欲しい」
そうやって。じりじりと感想を待つ当方です。