ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団」

「コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団」観ました。
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ケヴィン・スミス監督作品。リリー=ローズ・メロディ・デップとハーレイ・クイン・スミス主演。『Mr.タスク』のスピンオフ作品。

 

同じ名前の仲良し女子高生。コリーン。同じ高校に通って。コリーン(リリーの方)の父親が経営するコンビニで一緒にバイト。何にしても無気力で、スマートフォン片手にだらだら。バイトだって、しょっちゅう勝手に店を閉めてはバンドの練習に明け暮れて。そんな二人が唯一リスペクトする相手。それは「ヨガ教室のヨガインストラクター」

明らかにうさん臭いそのヨガ教室。(何しろ、そのクラスには二人しか居ない)そのインストラクターを心の師とも崇める二人。

ある日。イケてる上級生男子に誘われて。コンビニを締め切ってデートしようとしていた二人。良い感じ…と思いきや、襲われそうになった所で突如現れた殺人小人集団。

一体何処から現れたのか?そして、どう見てもソーセージにしか見えない小人集団と、その黒幕の正体は?そして彼等の目的とは?

 

という様な事をやっていました。

 

「いやあ。リリー=ローズ・メロディ・デップはやっぱり可愛いなあ~。この10代の少女にありがちなひょろっとした体型と、猫っぽい顔立ち。やっぱり当方は女子は猫顔が好きです!…以上‼」

 

本当に。本当にこれで終わっても良い位なんですがね…まあ…いくら何でも…それ以外の良い所を一つ位は見つけてやらんと…終わってはいけないですかね。(もの凄く歯切れの悪い言い方)

 

だって。近年稀に見る、ぶっちぎったB級映画。もう清々しい程。文句も出ませんよ。

 

「兎に角全力で滑り倒す、そのジェットコースタードミノっぷり」

 

しれっとした女子高生二人組。その設定は定石。でも、彼女達のリスペクトするヨガインストラクターと、そのヨガポーズ。

実は毎週末ヨガ教室に通い、今年で11年目になる当方。(本当です)

体を動かす癖をつける為に通い出し、それ以上何の向上心も持たないので、未だ全く柔軟な体や悟りは得られていないのですが。

「余りにもええ加減過ぎるし、そして、敢えてこういう出鱈目を教えているという設定が話の中で生きてこない」

日頃やっているヨガのポーズでミニナチ集団を倒すシーンがあるんですが。あれ…普通のヨガポーズでええやん。というか、全編に渡ってふざけている中で、唯一まともなものが戦闘アイテムの方が面白いやん。

ヨガを知らない人にとっては、あれが本当にあるポーズなのか、ふざけてそう呼んでいるのか。全くのオリジナルなのかすらも分からんやん。

 

やんやん言ってしまいました…。

 

後、ナチ云々の話の収まりの悪さよ。

「昔カナダにもナチが居たの」社会の授業で。教師からおもむろに語られるカナダの歴史。(当方はその手の知識は皆無なので、どこまで似せた話だったのか、それとも映画上での作り話なのかは全く知りませんが)何だか都市伝説みたいな所に着地したその話。

結局は、その人物がこのコンビニ騒動にもろに関わってくるのですが。

 

「そいつの目的がしょぼい‼そして意味不明‼」

ナチ云々の設定じゃなくてもええやん。どこかのマッドサイエンティストとかでええやん。ナチって繊細な案件やねんから、軽々しく出さんほうがええんとちゃうの?

そしてあの最終兵器のチープさよ…。あかんやん。あれ…。

 

また、やんやん言ってしまいました。

 

ジョニー・デップも結構出ていましたが。何やったんやろう、あの役…。

後、会話や歌の中でのフランス語云々の下りも蛇足すぎる。「リリーってフランス語も喋れるのね!(そりゃあ、フランス人とのハーフやもんな)」って事ですか?自慢?意味が無いのなら余計な事はしない方が良いかと。

 

兎に角全編に渡るチープがなあ…。

 

あかんあかん。これは良い所が一切出て来てない。このままでは危険。

 

ハーレイ・ジョエル・オスメントを久しぶりに見ましたが、振り切れていて楽しかったです」

シックス・センスの子役から随分経って。見る影もないビジュアルになっている彼を知っては居ましたが。いやあ、ああいう子役上がりではじけている役者さんって、見ていてワクワクしますね。そしてやっぱり彼らは元々の演技力がしっかりしていますし。

 

何なんでしょうかね。これ、久しぶりの『オサレバーで無音で流していたらええ作品枠』な感じがしました。がちゃがちゃしていますが、無音なら気にならないし。

 

「ただ…ソーセージ様の小人が爆発するシーンとかがあるから…それは飲食店ではよくないのかもしれない…」

 

全身の力を抜いて。空っぽの状態で観るのが一番。何も考えない。突っ込まない。

 

まあ。リリー=ローズ・メロディ・デップとハーレイ・ジョエル・オスメントを愛でる。

その目的は果たせる映画でした。