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ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「パージ:大統領令」

パージ:大統領令」観ました。

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2013年公開となった「パージ」
今作がシリーズ3作目。
本国アメリカでは2016年、正に大統領選真っ最中に公開されて話題となった。

どこかのアメリカ。「一年に一日、19時から翌朝7時までの12時間。殺人を含む全ての犯罪が合法となる」犯罪抑止の為の、年に一度の大人のハロウィン。
お蔭でアメリカの通常時犯罪発生率はわずか1%まで減少していた。
しかし。その狂った一日の標的にされるのは、多くが保険金を払えない者や路上生活者。所謂貧民層。
18年前。パージで家族を殺された「ローン上院議員
大統領選で最終候補まで残った彼女の公約は「パージ廃止」
しかし、それを良く思わない者も居る。現在の政権を握る者。保険会社。武器製造、販売者。パージ賛成派。
喧々諤々の議論が交わされる中。今年もまた、パージの日がやってきた。

パージシリーズ。どういうレギュレーションなのかは知っていましたが、未見であった当方。ですが。

「何もかも上手くいかなかった金曜日。ともすれば爆発しそうな自身を、辛うじて抑えたのは理性」そんな夜。思わず選んだ作品。パージ。

まあ…前二作をきちんと押さえれば、もっと理解も楽しみ方も変わったのかもしれませんが。それでも結構分かりやすく楽しめる作品でした。

国家権力も医療も防災も…およそ国民を守る力が休止。抑止力を一切失った、本物の無法地帯。さあ何でもしてもらって結構ですよ。そんな夜。

「おっかねええ。当方なら、家族を連れて国外に脱出するよ。立ち向かうのも、びくびくして隠れるのもどっちも無理」

パージから守ってくれる。そんな保険も存在するけれど(そんなの信じられん。だってありとあらゆる犯罪に対して絶対安全なんて保障されないと当方は思うから。そしてその保険会社で働くリスク。従業員…。危険手当どころじゃないよ)案の定、パージ前日になって保険料を吊り上げ。払えなくなった者達は自らの力で己を守るしかない。
そうして、小さな日用雑貨店を守る事になった自営業店主ジョーと、従業員マルクス

そして。今回のパージで、恐らく誰よりも命を狙われる事になった「パージ反対派のローン上院議員

これまで「パージ免除」とされていた高等議員達も、今回からはそのカバーを外された。誰もが平等に犯罪に遭う事になった一夜。

ローン議員を護衛する事になった「レオ」

ローン議員の自宅。チームで彼女を守っていたはずなのに。裏切者によって、チームはあっさりと崩壊。たった一人残ったレオと共に魑魅魍魎達が跋扈する街の中へ逃げる事になるローン議員。

銃で撃たれ、負傷しながらも驚異的な防衛力を見せるレオ。危ない目に遭いながら二人は、前述した自営業者ジョー達と行動を共にする事になる。

追ってくる敵から逃げながら。パージを楽しむ者。悲しむ者。立ち向かおうとする者。そして、パージを逆手に取って抗議しようとする者。色んな姿を見て。

「結局物事は暴力では解決しない」

そんなメッセージ性を一応…当方は感じました。

とんでもない法案。パージ。人間の悪意や心の弱みに付け込んだ、とんでもない「息抜き」の一夜。何をしたって良い。一体そこでどれだけの良心を保っていられるというのか。そして結局巻き込まれるのは決まった弱者。これはただの金持ちの憂さ晴らし。でも…どれだけそう声を上げても、結局声は届かない。何時まで経っても声は届かない。失望。

そして。「ならばこちらもパージを使って相手に牙を剥けば良い。やられる前にやってしまえ」まあ確かにそうなりますわ。

「それをしては同じ。パージを利用してしまったら、フェアでは無くなる。お願いだから、選挙で勝たせて。私を信じて」

こんなにぶっ飛んだレギュレーションを持つ作品なのに。非常に真っ当な展開をみせた…意外と安心安定して進んだなあと思った当方。

まあ。その他チャチャを入れていた事と言えば…「レオ無敵すぎる」肩って言うか…鎖骨周囲位を撃たれていませんでしたか?あの辺りは重大な血管も走っているし、まず死にますよ。又は失血死。少なくとも手は動きませんな。なのに。どんな脳内麻薬が出たのか。驚異的な身のこなし。

そして「こんな有事に。眼鏡を失ったら終わりだ!!」終盤、ローン議員の眼鏡が騒ぎの中で無くなりましたが…視力を失うって事は万死に値する事態やのに…結構動けるローン議員。まさか…伊達?現在の日本の防衛大臣と同じ?伊達眼鏡議員?当方の胸中で地味に広がるローン議員への疑惑。

あの「チョコバー云々」と騒いでいた、いかれたティーンエージャー集団に関しては「やかましいから早く消えてくれ」と冷たい当方。

そして、黒人の皆さんがやたら恰好良かった。特に自営業者ジョー、店員マルクス。そして元女ギャングだったレニー。
あの三人でも一つ作品が作れた位の、当方お気に入りの三人組。その末路(確かに…ああいう結末になるんやろうな~というフラグは立ちまくっていました)

何だか続編の存在も匂わせながら。そこを追っていくかは…正直分かりませんが。

爆発して壊れそうだった、金曜日の当方の心を。
何となくならしてくれた…そんな気がした作品でした。