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ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「人生は狂詩曲」

「人生は狂詩曲」観ました。


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ベルギー発のミュージカル映画

「ベルギー。北のフランドル地方オランダ語)と南のワロン地方(フランス語)に分断されるこの国を舞台背景に。欧州社会人吹奏楽団コンクールにベルギー代表として最終選考まで勝ち残った北南の楽団。互いに敵対心を抱く中。予選大会決勝で急死した北のトランぺッター。南で浮いていた破天荒なトランぺッターを引き抜く事で、起死回生を図る北の陣営。面白くない南の陣営。二つの楽団の中で繰り広げられる小競り合い。でも…。家族の。兄弟の。そして音楽への気持ち。そこには各々事情があって。果たして彼らは無事、決勝で満足いく音楽を演奏する事は出来るのか?」

「え?ベルギーってそうなの?分離国家なの?」

またしても、当方の無知全開。ベルギーって。…正直、ビールとワッフルしか知りませんでしたよ。まさかベルギーには母国語が無くて、オランダ語とフランス語で領域が分かれているなんて。まあ、あんまり語られていませんよね。

実は音楽映画が。そしてミュージカル映画が嫌いではない当方。思い返してみると、鍵っ子であった幼少期、妹と覚える程観た「オズの魔法使い」「不思議の国のアリス」(ディズニー版)

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オズの魔法使い」に至っては、未だに超有名な「オーバーザレインボー」(幼少期の覚え方)を始め、「マンチキンの歌」「黄色い道を歩く時の歌」「オズの国に来て馬ごと綺麗になるときの歌」まで何となく歌える当方。(おそらく当方の妹も)


なのになのに。成長に伴い、人前では鼻歌も歌えなくなったシャイシャイ当方。そして迎える、ミュージカル暗黒時代。


「何でセリフを歌で言うの」

社会人になった頃か。宝塚を観に行った時の、当方の言葉。

まあ…。今思うと、あれは宝塚が悪かったんじゃないんですけれども。

「マイフェイバリット少女漫画はベルサイユのばらだ」と公言してはばからなかった日々。当方が高校生の時。おもむろにベルサイユのばら全巻を購入してきた妹。
「所詮は目がきらきらした、古い漫画だ」と馬鹿にして手に取って。そしてひれふした当方。打ちのめされ。アンドレが死んだ時は声を上げて泣き。そしてオスカルの最後には、寧ろほっとしてまた泣いた。…そんな思いの丈を語りすぎての、宝塚鑑賞のお誘い。

せめてね。ベルサイユのばらで誘ってくれたらいいんですよ。なのに…。題目は伏せますが(それも十分有名作品なんですがね)当方には全く理解出来ない、主人公女性の魅力。主人公に魅せられる皆様。

そして、宝塚に対して熱すぎる、当方に声を掛けたその人物。「観に行くなら予習しないと」と、全く同じ題目のDVDを事前に何本も貸してくる。「誰それさんバージョン」「誰それさんバージョン」トップ俳優によって同じ演目でも観方が変わると。そして当日。もううんざりするほど予習したその舞台を観た当方の発した言葉。

「何でセリフを歌で言うの」

(そして。前後編の中休みの時。ラウンジみたいな所でお茶をしていた時。何で隣のテーブルの二人は何かの書類に実印を押していたの?何だか不思議な光景を目の当たりにしすぎて、あの一回以降宝塚には行けていない当方)

何でわざわざセリフを歌にするの?不自然じゃないの?心の声、全てメロディーに乗せなくてもいいんとちゃうの?

当方のミュージカル暗黒時代。

でも。それを打ち破ったのもミュージカル映画

「ロバの王女」「シェルブールの雨傘」言わずと知れた、古典ミュージカル映画。これがまた、全編ミュージカル。つまり全部歌。
カトリーヌ・ドヌーブが美しすぎたのもあるけれども。

「もう何だっていい!型にはまるな!歌いたければ歌え!」

レ・ミゼラブル。ディズニー。邦画。ジャージー・ボーイズ。歌え!演者達よ歌え!


とは言え。やっぱりお話しに於いての、歌のバランスって重要ですがね。

だらだらと当方のミュージカル作品についての思考遍歴を語ってしまいましたが。

この作品もミュージカル映画ですが。お話しと歌の配分はバランスが上手く取れていました。(当方比)

ライバル意識剥き出しの双方。そんな中を、飄々と渡り歩く南のトランペッタ―。
トランペット奏者は花形で。自信で満ち溢れ。そして女にモテる。

そうなんですか?パンフレットにあったその言葉に、この日何度目かの衝撃を受ける当方。だって。

「こいつ。あかんたれすぎる。」

自身の作曲した音楽は、およそ自分しか目立たない「楽曲」とは言えない代物。受け入れない元々の楽団には早々に見切りをつけ。でもそこでも上手くいかなくなったら、暴れて。また逃げようとして。

「お前逃げてばっかりやないかあああ。」

主人公の北の楽団のマネージャー。彼女の苦しい立場も分かる。分かるけれど…分かるけれど。

「意外と情熱的なんよな。」

「女たらしにたらされただけよ。」当方の人生の中で発する事も聞くこともなかろうランゲージと共に。でもこの相手と今はラブの勢いで上り詰める事が出来るけれど…長持ちするんかね。(大きなお世話ですか)

後。この作品をベルギーの微妙な情勢と絆とラブだけで語ってはいけない。(本来これだけでも十分だとは思いますが)

楽曲映画なんですよ。つまりはブラスバンド能力。

始めの予選大会しかり。練習風景や。そしてトランペットソロ。そして彼らのセッションからのマーチングの下り。結構しっかりしているし。…やっぱりこういうのを聞いたら音楽映画好きとしてはぐっとくるし、何でか泣きそうになってきて。

最後のエンドロールにて。思わず「サントラがあったら地味に手に入れるかもししれない」と思う当方。

これやから、やっぱり音楽映画。ミュージカル映画は気になるし…嫌いにはなれないんですよ。