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ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「エクス・マキナ」

エクス・マキナ」観ました。

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Googleみたいな。大手検索インターネット会社の若手社員の主人公。
社内くじに当選。滅多に会うことも無い社長の別荘に一週間滞在する権利を取得。
大自然の中のスノッブハウス。そこで待ち受けていたのは、社長と人形AI。

「人間と見分けが付くかテストして欲しい。」

極秘で依頼される主人公。承諾し、AIと面談を重ねていくが…。

主人公。社長。AI。社長の身の回りの世話をする女性。主にこの4人の登場人物。
大自然という広大で…閉鎖された社長の別荘。

というコンパクトな世界で。

スノッブな世界観。そこに囚われた悲しいAIの叫び。自由になりたいと。その美しさに惹かれる、所詮は若い男性である主人公。」

人形ロボットなんかじゃない。このAIには、人間、女性らしさがある。

それは自分だけが分かる。そして彼女を救えるのは自分しか居ない。

そこで効いてくる、彼の所属する職場。
検索エンジンインターネット会社。」

「ありとあらゆる検索と、其処から波及するやり取りを集結したのがこのAI。」
「女性で、異性愛者というプログラムはした。感じる様にはなってるから、セックスも出来るよ。」

このAIを生み出した。所謂父親である社長。

そんな父親の束縛から逃れたいのだと。

虐げられた父親から逃げ出したい必死な少女の姿に見える主人公と、このAIは膨大なデータベースから取捨選択した計算で動いているのだと疑う社長。

これは当方の愚考ですが。

このAIは、最早人智を超えたレベルに到達してしまい。
その空恐ろしさと…でも。美しいし、ただ廃棄するのは勿体無い。

正直「完璧なAIを誰かに見せたい」という気持ちもあったのではないかと。人知れず葬りたくない。誰かにはこの作品を見せて驚かせたいし、称賛を得たいと。

単純に、他人がどう評価をするのかも興味がある。だから「世に出ても大丈夫かを見て欲しい」というミッションを課せる。

かと言って「完璧なAI」はもう「人間」と変わりない。

新人類創設…。とんだタブー。

「1週間のテスト期間」この結果がどちらであれ、誰かにはこの偉業を見せつけられる。そして満足して廃棄することができる。

…という社長の思考回路かと。


思った以上に、真っ直ぐな若者が来てしまった。そしてAIは聡明であり、狡猾であった。


「主人公が恋をしてしまう女性らしさ。でも、忘れてはいけない。結局はAIだという説得力を持たせる意味もあってかの透け透けスケルトンボディ。」

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うん。分かりますがね。

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…分かりますがね。でもね。

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綺麗すぎるやろう~。

これは惚れてまうやろう~。

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ロボット・カミイ位のダンボールロボットビジュアルでも、果たして主人公は恋に落ちるのか。

そのビジュアルで「人に紛れたとしても分からないかどうかを見極めて欲しい」
となる方がハイレベルな難問ですよ。

話が逸れました。まあ、AIの人間性というのが、余りにも「美少女ロボット」という加点ありきだったなあ~と思った訳です。


そして「酒飲みって駄目ね」というエピソードに悲しくなる当方…ええやんか。ええやんか。昼間は色々頑張ってるんやから、夜は酒飲んだって。


「あ~あ。やっぱりな…。」という顛末に、苦いやらしたり顔になるやら。

美しく、コンパクトな世界。

ですが。甘美さに酔っては痛い目にあってしまう。

そんなシュールな作品でした。