ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「デッドプール」

デッドプール」観ました。

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随分と前評判の良かった作品。「MARVELの異端児!」「超身勝手!ご機嫌ヒーロー!」

アベンジャーズ食わず嫌いの当方。

まあ、何て言うんですか…。「典型的なヒーロー」という奴や、ヒーロー集団にはふんふんと鼻を鳴らしてしまうきらいがありまして。

と言うのも…「何であんたに世界を守ってもらわないといかんのかね?」と思ってしまう当方が。ロッキングチェアにパイプを燻らせながら身を委ねる当方が、そう言ってしまうんですよ。

「一介の中高生が。泣き虫なあたいが。冴えないサラリーマンが。金持ちのコスプレマニアが」何故あんたたちに世界を守って貰わないといかんのかと。その使命感は何なのかと。

そしてそんな連中が集まると、必ず起きる仲間割れ。ケンカ。知らんがな。

世界の平和?

では国家権力は?薄~い給料から税金を納めているのに。あいつらは無能かい?そして世界の協定を組んでいる、うわべのお仲間は?we are the worldは?

そんな奴らすら四苦八苦しているのに。何を言ってるのかと。

天の邪鬼で兎に角いちゃもんを付けたがる、ロッキングチェア当方がふんふんうるさくて…見てられないんですね。

ですがね…。

最近の当方の、引っ越しに伴う映画ロスによるフラストレーション。歪む精神世界。

「スカッとしたい‼」ただそれだけ‼観たのはそれだけ‼

仕事が終わったら瞬時に気持ちを切り替え。ダッシュで映画館へ。高まる気持ちを押さえきれず。薄ら笑い。

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そして二時間後。


「あ。これ。恋愛映画でしたわ。」

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期待値が高すぎたのか。そうなると、一体当方は何を求めていたのか。

ロッキングチェアを力一杯漕ぎすぎて、後方に激しく転倒したみたいな衝撃。(何故かロッキングチェアが幼少期自宅にあった当方の経験談。あれは怖かった)

確かに軽快で軽妙。大変な事態なのに、全く折れないポジティブ思考。
常にジョークを飛ばし。相手をおちょくり続け。

そして圧倒的な強さ。

決してミュータント化したからじゃない。元々彼は無敵な強さで。魅せるアクション。

なのに。
容姿が変わったことで、愛する彼女に会いに行けない。
実はあの赤いスーツは彼の手縫い。
そのチマチマした所の可愛さ。

「あんな目立つ、奇抜な建物が街にあったら疑うやろう。」という敵のアジト。

絶対に面白そうな味方。

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違う違う。ブリキの木こりじゃなくて。

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何なんだよ。この香ばしいキャラクターは。
(因みに、後方の女子も気になるけれども。)

敵の無駄に強い感じ。そしてあの腕力の強すぎる彼女のストロング感。女子力皆無。

タクシー運転手と、パブの友達マスターのナイスキャラクター。

なのに。

何だかしっくりこない…。乗り切れない。


恐らく、これは当方の歪んだ精神構造のせいかと。

デッドプールは、何だかんだ言って陽すぎる。陰が無いからな…。」

いっそジョーカー位まで壊れていて欲しい。恐らく当方はそういう期待値で行ってしまったから。だからしっくりこないんだろうと。

結局、彼の原動力は「健康になった。後は、元のビジュアルで彼女と幸せになりたい。」それだけ。それで良いんやけれど…。良いんやけれど…。何か…何か…もっと歪んで欲しい。

まあでも。ラブ要素満載でありながら、アクションもバリバリで暗くならない。
ラブな相手とのきゃっきゃ映画としては非常に適した映画だとは思いました。

ですが。

昨日。映画部部長からの映画部活動報告から「デッドプール…良いんやけれど…。何か思っていたんと違う。」と来た時。

「やっぱりな!朋友よ!」とニヤニヤしてしまった当方。