ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「ザ・ウォーク」

「ザ・ウォーク」観ました。


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ロバート・ゼメキス監督作品。

1974年。今は無きアメリカの世界貿易センタービルWTC)の双方にワイヤーを掛けて綱渡りをしたフランス人が居た。

その実話を映画化。

そのフランス人。フィリップ・プティをジョゼフ・ゴードン=レヴィットに於て。


今作程、特殊効果を狙いたくなる作品は無いかと。

「高所恐怖症の人は観たらヤバい」
という触れ込みが散々為された今作。
3Dを始め、IMAX。そして3D4DXと最早何次元なのか解らない上映世界。

当方も、初めての3D4DX体験に選ばせて頂きました。

「最早映画は観るだけでは無い。体感する4DX」
てな売り文句の。座席がシーンに合わせて動き、雷等に合わせて光り、雨等に合わせて霧が出て、風が出るという。

映画の日」というファーストデイ料金+3D4DX+眼鏡代=1100円+1300円+100円=2500円での鑑賞。
さあ。それを高いと取るか、安いと取るか。

まあ。当方は一緒に行った父親のコーラ代まで追加で出しましたが。別に高いとは思いませんでした。

「て言うか、思っていたより動いたな」と。
以前適応されていた「パシフィック・リム」や「ジュラシック・ワールド」「スター・ウォーズ」の躍動感(あくまでも想像)を思うと地味なこの作品。でも、想定外にぎゅいんと動いていました。綱渡りのその時以外も。

「あ。雷ってこういう事か」「スモークって(以下同文)」というのもありましたが。まあ、これは3D4DX感想文ではありませんので。程々に。

ジョゼフ・ゴードンー=レヴィット。

(500)日のサマー」で数多の男女を殺した彼。当方は…全面的には殺られませんでしたが…「イケヤデートの下り」にはキュン死しかけました。
そして「インセプションクリストファー・ノーランが間違いなくノリに乗っていた時期。あの飄々としたスマートさ。嵌ったなあ。(ああいう屁理屈映画はそもそも当方は大好物なんですよ。)
以降、恰好付けてみたり。と思ったら男達に対して「あいつ。意外と話せる奴やで」と思わせる作品に出たり。(「ドン・ジョン」とか)

今回、そんな彼が仕掛けるのは「アメリカン・ドリーム」(フランス人ですが)


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そうなんですよね。ああいう破天荒だけれども憎めない。だってただ「世界一高いビルで綱渡りをしたい」という単純な欲望。
そういうの、絶対アメリカ人は大好きなはずで。(…だから、アメリカ人で思い付かなかったのは悔しかったやろうな~。と邪推する当方)

たまにそういうニュースってありますが。「ビルを命綱なしで上るアーティスト」とか。まあ、当方にはアートとしては一切理解出来ませんが。

地元サーカスで見た綱渡りに魅せられた少年時代。独学を重ね。そしてサーカス長の「パパ・プティ」に弟子入り。知識と経験を積む重ね。

このパパ・プティとの関係性も、少年心をぐっと掴ませる。頑固で。ちょっと意地悪で。でもしっかり心配してくれて。…そして、まともな人からは馬鹿にされかねない夢を結局は分かってくれている。そんなおいちゃん…好きにならない訳がないよ。

そして。パパ・プティの他にも協力者が沢山居た。


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「彼がこの綱渡りに成功したのは、彼の技術も勿論だけれど。間違いなく同じ夢を共有してくれた仲間が居たから。」

アニーという彼女を始め。「こいつとんでもない事言ってるぜ!!」という面白さ。ワクワク感。持ちかけてくる奴の得体の知れない自信。

で、実際「ノートルダム寺院を綱渡り」とかやっちゃうんですね。そして「あ。こいつの技術。出来るな。」そうなると自分も見たい。世界一のビルを渡る様を。


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(しかし、こうやって飲み屋で説明するシーン。何回かありましたけれども。これ…難しいですよ。バランス取れない)

皆の気持ちがWTC綱渡りに向かう中。ちょっとしたトラブルはいくつかありましたが。

実際の綱渡りシーンもやけれど、前日の準備からはらはらの連続。あの屋上での出来事達ときたら!

そして、綱渡り。

「そんな事も出来るの!自分!」あっさり渡ったと思いきやの何往復。パフォーマンス。正直「早くこっちに来い!」と騒いだあのポリスの方が共感できる当方。


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「最後の3歩が一番落ちるんだ」というサーカスでのフラグ。発動?とヒヤヒヤしましたよ。

しっかし夢があるよなあ~。という感想からの、「でも。WTCって」というしんみり感。でもそれは映画では語られず。

「これは、恥ずかしながらも未観のマン・オン・ワイヤー(2008年)きちんと観ないとなあ」と帰路に付く当方。

でも、出来れば昨今の特殊効果を採用した上映を体験した方が恐らく楽しめる。

そして。

今後のジョゼフ・ゴードン=レヴィットの活躍と頭髪の推移も確認していきたいと思う当方です。