ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「クリムゾン・ピーク」

「クリムゾン・ピーク」観ました。


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パシフィック・リム」ですっかりお馴染み。ややこしい系男子の皆様大好きなギレルモ・デル・トロ監督最新作。

「今回は19世紀を舞台にした、ゴシックホラーだぜええ。」

みたいな売り文句でやってましたが。

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パンズ・ラビリンス

パシリムより前に公開された、Gデル・トロ(面倒なので勝手に省略)作品。

「彼氏と観に行ったんやけど。何あれ、最悪。」

職場の超真面目女性がキレながら言ってきた作品。
ポスターの美しさ故か?何故か女性誌で幾つか紹介されたのもあって、踏んでしまった(女性にとっては)トラウマ地雷作品。

兎に角、意味不明なグロキャラクター。暴力。全く救い様の無い展開。(女性目線)

当方ですか?不可思議な未確認生物より「大尉怖ええ。」と、ドSキャラに釘付け。だって!だって、ビンでめった打ち喰らわせて殺すとか。口を裂くとか…。ワクワ…ゾクゾクがおさまらず。

怪獣ロボットモノを愛する面倒臭い系男子が、興奮しながらパシリム愛を語る度に、静かに「パンズ・ラビリンスの良さ」を返してきた当方。


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「そういう系かと思って期待していましたよ。」

まあ…。パシリムが男子向けだったのだとしたら、今回は完全に女子向けでしたね。

「徹底的なゴシック世界観」「美しき男女の恋」「妖しい姉弟」

「幽霊」…そんな赤い何かよりも「怖いのは人間だ」という磐石な流れ。

公開直後なんで、ネタバレも踏み込みもしませんけれど。…お話は分かりやすかったですね。寧ろ、何もひっくり返らなくて驚いてしまいました。

当方は、あの城でのダンジョン的な流れを期待していたので、いつ話が進むのかとずっと思っていましたがね。

ていうか、あの城…。

意外と脆弱な呼吸器を持つ当方。
数年前アレルギー検査をした結果「花粉は殆ど無いが、ハウスダスト、獣、化学物質に過剰なアレルギーがあり」と判明した当方からしたら…。

「あの城に居たら、3日もしない内にアレルギーを発症。アバウトな「毒」とかいう何かを盛られなくとも、呼吸困難で死ぬ」

虫の死骸。部屋中の埃。蜘蛛の巣。壁一面の蛾。あかんあかん。

ミア・ワシコウスカよ!あんた、父親の遺産を意味不明な旦那の赤粘土掘り器械に全部注ぎ込むんじゃ無くて!その一部で良いから屋根の修繕!後、お掃除本舗を頼もう!(赤い水?水道管が錆びてるよ!トイレのトラブル8000番=暮らし安心クラシアンに頼もう!)あの城に居たら、精神もやけれど、身体的にも破綻するぞ!フローレンス・ナイチンゲールも言ってただろうが!換気せいよと!

ミア・ワシコウスカの奴。嫁いだが最後、頭を抱えているか、ちょっと探検するか、犬と遊んでいるかなんですよ。専業主婦としてちゃんと働けよと。

まあ。トム・ヒドルストン扮する旦那のボンクラさ。あれこそが全ての元凶じゃないかと。

お尻?どうだっていいですよ。それより、あんなガサガサした服着たままやるなっていう話ですよ!(ゲス)だって、どれだけの埃が立つかと…。(不安)

後…何?粘土掘ってどうなるの?

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見た目は女たらし。でも、完全な非力。

そりゃあジェシカ・チャステイン扮するお姉さんもやっきになりますよ。

何故だかあの姉弟の関係性を見ると「ドラえもんのび太のパラレル西遊記リンレイ」を思い出して仕方ありません。(パラレル西遊記は超名作)

まあでも、今回は間違いなく「デートムービーにして大丈夫」なGデル・トロ作品。
男子が楽しめない気がしますが「ホラー嫌いだけど楽しめた。」「ゴシックで素敵!トムヒ格好いい」とか女子は言ってくれそうです。(当方の中の菅原文太北の国からかぼちゃ片手に「あんた…ホラーって何だね」って言いますがね。)

一応駆け出し?デビュー前?の作家なはずのミア。(これも勝手ながら省略させて頂きますよ)彼女が少女漫画に於ける、女流作家みたいな扱いなのも気になった…。漫画の彼女らは何かと自叙伝に転ぶし…。

実はこの映画作品については、作中トムヒがミアに放った彼女の小説作品評価が正に的確だなあと思う当方。入れ子にしているのだとしたら、それは凄いけれど。Gデル・トロ。(絶対違う)

何にしろ、ちょっと消化不良に終わってしまった今作。…勝手に当方の脳内で先走って話を作りすぎたのか。(王道なんで、話は悪くないんですよ。美しいし。)でも。

Gデル・トロ監督。
当方は、また変なトラウマ作品。待ってますよ。

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