ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「完全なるチェックメイト」

「完全なるチェックメイト」観ました。


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1972年に行われたチェスの世界決定戦。

アメリカ人の挑戦者と、世界王者のモスクワチャンピョン。

知ってましたか?チェスの世界。

当方は勿論の無知。チェスは勿論、囲碁将棋も勿論の門外漢。

だから、チェスがこんなにも繊細な分野だとは知りませんでした。

にしても…。

天才で破天荒だと言われる主人公。その乖離していく精神。


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付き合えないよ…。と思う当方。でも、付き合ってくれる優しい理解者。

それが分からない。良く言えば天才。
悪く言えば…。

こういった人物を、国が象徴として扱うならば、もうちょっとフォローしないと…。

こんなに、ささいな物音等が引っかかるのか。

というか、「自分が勝つとか負けるとか、その他のスタンスを何かのせいにするのか」という危うさ。

明らかに理解の範疇を越え始めた主人公。痛々しくて。誰かの保護を祈る反面。誰もがそれを分かっていながらも、主人公の精神安定と引き換えに彼の才能を奪う事も知っていて。

でも。対するモスクワ王者の、静かな狂気。彼もまた、同じ穴のムジナ。

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第三次世界対戦の代理対戦とも祭り上げられた、その戦い。

でも。結局は、「向かい合った相手をただ負かすだけ」という。勝つか。負けるか。国がどうなんて関係ない。

主人公のエキセントリックさは程々に。実話なんで、救い所も余りない。

今ならこうやって納められるのか…。天才と狂気の表裏一体さに。でも、だからこそ生まれた奇跡の一席に。


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何よりも、不勉強さにトホホとなった当方…。