ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮」

「メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮」観ました。


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前作。記憶を無くした少年達が生活する森。それを取り囲む壁の迷路。
そこを抜けた少年達を待つものは?

(ざっくり。ざっくりすぎる前作の解説。
まあ続編を観るって事は、前作を観ていますもんね。その前提で。)


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日本公開は半年も空いていない。なのに、あんまり詳細が思い出せない当方。

「とりあえず、今回はワールド・ウォー・Z続編を観た…のかな?」

色んな既視感。混乱。

そもそもの、彼らをこんな窮地に放り込んだWCKDなる団体。

感染する奇病。人類を恐怖に陥れるその病気に対する治療薬を開発しようとしている団体。
前作で迷路に放り込まれた少年達は、その病気に対する抗体を何故か持っていて。

少年達を分析し、未病に対抗する手立てを得たい。その姿勢はご立派。でも、その手段は意味不明かつ、非人道的で。

「えっと…。そもそも何で集団生活をさせたり、迷路に放り込んだり、怪物と戦わせたんでしたっけ?」

書きながら「そう言えば、あの怪物にはからくりが…」とか思い出した当方ではありますが。効率悪いですわな。

前作で中途半端に記憶を取り戻した主人公。ある意味調和の取れていたコミュニティーを破壊し、次のステージに進んだが。


前作では全く語られなかった「その奇病」の全貌。


「あ。ゾンビ。」

ダッシュで追いかけてくるZ!正に「ワールド・ウォー・Z」ブラピの訪れた場所には草木も生えない有様。正にそれ。

ですが。既視感はまだまだ続くんですよ。

砂漠描写、世紀末感の「マッドマックス」。荒廃した街並みは「カルフォルニア・ダウン」のその後。スラムを思わせる「チャッピー」。
兎に角、最近観た色んなジャンルのごたまぜなんですよ。

悪夢の様な窮地から救ってくれた大人。しかし、彼らは果たして味方なのか。

「一日として生きられない」という砂漠に逃げ出した少年達。そこで見た奇病のリアル。別れ。新たな仲間。裏切り。そして。

多くのネタバレは本意ではありませんので。本筋の詳細は語りませんが。


「しっかし。少年達のストイックさ。いかんよそういうの。」おいちゃん当方の苦々しい表情。

途中、地味~なハニートラップとかあるんですよ。あくまでもささやかな。

得体の知れないドリンクを飲んでからの、ダウナーなエロいクラブ。

当方は「クラブって、部活でっすか!」とビンタしたくなる位の純朴な青春を送ってしまった輩ですがね。でも言いたい!勿体ないと!

「そのダウナーな世界に全身を預けようぜ!水は低い方に流れるんやぞ!委ねようぜ!!」

何拒んでるんだ。主人公。


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前作で少年のみで(唯一ヒロインが後から来たけれど)形成されたメイズグループ。他にも存在したグループの中で「自分以外は女子」というグループの存在。

「それは…。詳しいお話し聞かせて頂いても良いですかね。」(してくれませんでしたがね)「聞きたいんですがね」(してくれませんでしたがね)空振る当方。

前回のヒロインに加え、ボーイッシュでツンデレ女子も参戦。なのに。


「あくまでも、ヒロインはミンホ」


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前作で当方も気になっていたミンホ。今回は何かと見どころ満載のミンホ。



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「すっかり林遣都似のファニーが薄くなっている…。あの手の顔は子役の域を抜けた途端、急にボディーイメージの変化に襲われたりするのに…。」

ミンホが雷に打たれるシーン。そして即座に意識を取り戻し、また走り出すミンホ。

(先日とあるネットラジオで聞いた情報によると、雷に打たれたら超能力を得たりするらしいんですがね。そういう能力の開花は見られなかったですね。)

女子がどれだけ束で掛かろうが、色気付かない少年達の熱き仲間感の前では無力なんですよ。


映画を観た後、女子二人が大声を上げながら歩いていて。

「ランナーはしていたけれど、メイズはしてへんかったやん!」(その後はヒロインの行動に対する非難轟々)ごもっとも。ですが。

前作は物理的なメイズを指していた。今回は恐らく精神的なものを指していると解釈。渡辺真知子の「迷い道」みたく。

今回、「迷い道」の歌詞を改めて読み返し。しみじみと3でのテーマソングの変更を切望する当方。(あくまでもヒロイン女子の視点で)

まあ。ランナーだけったって、あんなにダッシュ出来るだけでも凄いと思いますがね。


そして、悲しいかな歳を取った当方の冷静な意見なんですが。

「主要人物達の、個人的な倫理観で下される判断。その相違によってもたらされる甚大な被害」これは…「あんた達だけで話してはどうかね…?」

「一人はみんなのために。みんなは一人のために」

その「みんな」が「誰か」なのかによって大きくズレてしまう正義。

罪の無い民を振り回し、傷つける位ならば、マンツーマンで膝付き合わせてとことん話し合えば良いんじゃないかと。

自己中心的やし、他者の意見を聞いていなさ過ぎるんですよ。

…歩きながら自分の思いを纏めて話しているのに「しっ。これ…見てくれ。」(何かの跡とか音を察知)失礼極まりない。人の話は聞きなさいよと。



まあ、それが最終章の流れになるんでしょうがね。

後、当方的に地味に気になった点。
「さっきまで酸素投与されていたのに、即座に全力疾走」
「おいおい。どっち向きに注射を打っている!反対やぞ!」

前作からは半年空けずに公開。でも、メイズ・ランナー3公開は2017年。

「詳細をすっぱり忘れてしまいそう…ワールド・ウォー・Z続編としか…」一抹の不安を隠せない当方です。