ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「カルフォルニア・ダウン」

カルフォルニア・ダウン」観ました。


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アメリカ。サンドレア断層の走るカルフォルニア付近。

そこで起きた、M9の群発地震

ずっと観たくて。でも、何だか間が悪くて観れなくて。やっと観れた作品。しかも、他の作品との組合せスケジュールにて3Dで。眼鏡オン眼鏡の苦痛。

当方は日本に在籍していて。2011年の東北を襲った痛ましい地震も勿論知っています。

というか、1995年の阪神地震も体験していますし。そして、当方にとって1995年というのは地震も含め「人生で初めて有事が起きた年」で。

地震は決して遊びでは無い。真剣に、大きいものが起きたら生死に関わる事は重々承知していますが。

例えばアメリカ映画に於ける、「未だに困ったら最終的に核爆弾を落として終りという考え方」に、もやもやした事はあります。(バットマンや、GODZILLA等)

むしろきちんと考えて欲しい位のアメリカンに言いたい。
でも、日本人が怖がり過ぎて絶対に描写出来ないそれを。

お金を掛けて見せる、地震によって破壊される都市を。

もう、難しく考えるべきではないです。

ひたすら「これはパニック映画」だと思うしかないですね。最早、地震ですらない。何て言うか…。「兎に角、執拗に街を破壊する何か作品」としか。

余すことなく理不尽な力を見せ付ける映画でした。

因みに、当方が東北の地震が起きる前に読んだ小説。
「M8 TUNAMI 東京大洪水 /高嶋哲夫著」あの三部作は、もっと注目されるべき予言的作品でした。何しろ、大地震も、津波も、原発事故も書いていましたからね。

まあ、映画作品の話に入りますが。

アメリカの、西海岸部分にM9レベルの地震が群発。
そこで逃げ惑う人々。そしてある家族の再生を描く。

冒頭。地震予知を専門とする地震学者が出てくるんですよ。(この手の話に絶対に出てくる地震予知専門家。大概がこれまでは虐げられ、信じられなくて、今回初めて脚光を浴びる。はっきり言って今回もそう)

この、ありきたりなキャラクターに対して衝撃を受ける当方。

地震学者の眼鏡が金子眼鏡!」

何故分かるのかって?当方が着用しているのが金子眼鏡だからですよ。

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(これは当方のモデルですがね。)


決してチープでは無い。made inJapan 眼鏡。(日本製の眼鏡の9割以上が福井県鯖江市生産だとかの蘊蓄は長くなるので、泣きながら割愛。)て言うか、金子眼鏡の老舗ぶり。丁寧な仕事。その眼鏡をチョイスする米老人。

「それは…。お話し聞かせて頂きましょうか。」

勿論、映画はそんな流れはありませんでしたがね。

しっかし、「今からどでかい地震が起きます。皆逃げて下さい。そして、神のご加護を。」

これ。直前に言われたとして、あのレベルの有事に対して何が出来るって言うのか…。もう、本当に神に祈るしか…。

レスキューのスペシャリストが主人公なんですがね。

地震が起きたが最後、「プライベートレスキュー」に転じるんです。一応、職場に連絡して「OK!是非とも妻子を助けてくれ」とか言われていますが。そんなの、納得いかないよ。

主人公は、元々妻と娘二人の4人家族だったんですが。

末娘を川の水難事故で失ってから、夫婦関係はゆっくり終息。でも大学生の長女は家族の再生を願っていて。

妻は新しい彼氏と同居しようとしていて。娘はやきもきしながらも、母親も自分もいい年やしと、理解を示しつつも父親に期待していて。

主人公は、いらっとしながらも妻に「離婚届にはサインするから…。」と物分かりのいいスタイルをみせて。

~からの‼大地震な訳ですよ。

まあ、そりゃあ職場も放棄して家族を救いに行くわけですし「破壊されたカルフォルニア地帯と、再生への希望」と壊れた家族関係をシンクロさせているわけですがね。

しかしね…。

もう、画像がね。「破壊に次ぐ破壊。というか、どういう建物の作り方をしているのかアメリカ」というぶっ壊れ方。

それはもう、かつて当方が歯科医に言われた「貴方の歯は、枯れ枝を重ねているようなものですよ」という言葉に匹敵するどうしようもなさ。

脆弱すぎるのか。M9の力なのか。

まあ主人公というものは、基本的には死んだりしませんから。というルールを浮かべながらの無茶な展開。

だって!あの、生命力の強い娘なんて!始めの車の圧力で、普通は左足が壊死するか、クラッシュ症候群になるかですよ!本当は!でも!


「タンクトップ乳要員」

当方があの若き英国男子であれば、「当方は!当方の足は何かで縛るから!君は上着を着ていなさいよ!」と言いたい!…紳士であればね。

数多の危なそうな肌を刺すものから、彼女の肌を守らなくてはいけない。紳士たるものは。

でないと、いかがわしいタンクトップ乳を守ることが出来ない!あの乳を。

何なんでしょうね。あの、真面目に有事に取り組みたいのに、触りたくなる乳は。ふざけたくは無いんですよ。でも、触りたい。集中出来ないんですよ。

いっそジップを顎まで上げる、グレーのオタクパーカーを彼女には着用して欲しい…。

ああ。でも、彼女の背後に居る、屈強な両親…。ふざけようものなら、寝首を捻られる強さ。

両親しかり、娘しかり。この吊り橋効果の感情は、関係を強固に出来るものなのか。

とにもかくにも、映像のエキセントリックさは、必見でした。