ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「テッド2」

「テッド2」観ました。


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もうすっかりお馴染みになった中年テデイベアのテッド。

前作は雷兄弟のジョンとの友情。別れ(…てないけれど)を終始ふざけながらやっていたわけですか。

今作冒頭で、スーパーマーケットの仕事で知り合った彼女と結婚式を挙げるテッド。


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そこからのオープニング。全力の真面目ダンスシーンに打たれる当方。

正直、今年のこれまでのオープニングでも好きな部類に入るな…。(今の所の暫定は「共犯」)

そんな幸せいっぱいのテッド夫妻。…のはずが、1年後にはすっかり倦怠期に。

しっかし、口が悪いんよなあ~。

テッドに限りませんがね。(いや、テッドは特にそうなんですがね)

当方は、勿論英語を全く嗜めないし、文化的なものも分かりませんし、字幕を見ながらですがね。アメリカ映画って、結構口悪いですね。「ファッキン何とか!」て悪態付いているの、よく聞きますよ。


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喧嘩が絶えないテッド夫妻に、「子供を作ったら?」とのアドバイス
すっかりその気になった二人。でも、当然ながら子供が出来るわけは無く。

不妊治療のすったもんだも通過し、「養子を貰おう」と手続きを試みたが。


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「テッドは所有物であって、人権は認められない。なので子供を持つどころか、現在の婚姻も白紙に戻す。」

こういった役所の回答に、ジョンとテッドは裁判を起こすが。

今回も終始おふざけでしたが。でも、まさかの根底にある「人権擁護問題」というがっちがちの真面目なテーマ。

だからか、個人的には今作の方がしっかりとしていて好きです。


約150年前にあった「ドレッド・スコット判決」黒人の人権についての重要な裁判が作中でも触れられ。

日本ではなかなか…アメリカならではの視点ですよね。(個々の心の中ではどう思われているのか分かりませんが…)

なので、中盤以降法廷シーンも多いんですが。怠くはありませんでした。

散々テッドの持つ愛情を主張した後での検事の返しは、確かにぐうときました。

モーガン・フリーマンの「君は社会や誰かに貢献しているか?」という言葉も良かった。

何故なら、テッドと仲間達はただ楽しく過ごすために人権云々と言いだしたように見えるし、簡単に与えられたら彼らは何も考えず、「ちょろいもんだぜ!」っとなってしまうから。

(でも、そこに対する回答は、余りにも取って付けた感じの畳み掛けで。ちょっと「大風呂敷を慌てて閉じた」感は否めない…。)


明らかにビジュアル的には「人間ではない」テッドが「人間である」と認めるには?そもそも、「人間」とはどう証明出来るのか?

なーんて、重く苦しい哲学方面には一切向かわず。勿論。

今回、26歳新人弁護士を演じたアマンダ・セイフライド。本当に可愛いなあ~。レミゼ女優なんやから、そりゃあ歌えるし。


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一人身が辛いジョンと、若い女弁護士。しかも嗜好も共有出来る。

なんて羨ましいんだ。ジョン。何気にモテてるし。

本当はぐっと重厚に持って行けたテーマを何だかカジュアルに。でもそれに腹が立たないのは「やっぱり(見た目は)テデイベアだから…」

結局、テッドは得してると思うんやけれどなあ~。

一応は終結したらしいテッドの世界。

いつまでも、楽しくお幸せに!