映画部活動報告「ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール」
「ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール」観ました。
英スコットランドが舞台。
心療病院から抜け出し、ライヴハウスに向かう主人公。そこで出会う眼鏡男子。
そして、彼から紹介された年下の女の子。
音楽という共通点で結ばれた彼等は、一緒に音楽活動を始めるが。
「オサレ映画…。」
想像してごらん~。(イマジンを脳内で流しながら)
薄暗い、オサレなバー。足元の青白いライト。カウンターにはゴチャゴチャと酒が並び。ちょっと男前なマスターがカクテルを作り。全然お腹の膨れない食べ物が出る店のモニターに。
可愛らしい格好をした、ナチュラル女子が出す、オーガニック又はバル的な店のモニターに。
「そんな店のモニターに流れていそうな映画」
決して否定はしていませんよ。ただね。
「ご飯の時はテレビを消しなさい!」というしつけをされた当方としたら、食べている時にテレビが付いていたら落ち着かないんですよ。そして、テレビはあるとやっぱり見てしまいますからね。…って、食卓のテレビ問題の話では無いんですよ。
そんなのは余談ですがね。
オサレとされる場所で、見掛ける映画。
新しいオサレ映画誕生でした。
「主人公のイヴ。このキャメロン・ディアス系のファニーフェイスは見たことがある。」
「エンジェル・ウォーズだ。」
「あれって…。映画なんですか?むしろ大画面のゲーム」「その話は止めろ!」
という、映画部でのやり取りを思い出す当方。あの主人公か…。また病んだ設定か。
普通に観たら、可愛いのオンパレード。
可愛くてオサレな男女。歌うシーンも可愛い。デートの遠足プランも胸キュン。
もう、女子とのデート映画としてマストな作品。
でも。
主人公と草食男子を肯定出来るかが、この映画をジャッジする最大のポイントだろうと思う当方。
当方は…。残念ながら…あんまり。
「自分勝手な寂しがり屋。自分は他人とは違う、孤独で分かって貰えないと思っていて。勝手に傷ついて振り回して。男関係は緩いし、自分に好意を寄せている者も見逃さない。何だかんだいって依存的やし。相手の都合を考えないし。」
「草食男子も程がある。臆病故に動いていないのに、格好付けるんじゃないよ。」
超硬派なスケバン当方が、ブイブイ文句を言ってるんですよ。勝手にやってろと。
後、汚れた大人になってしまった当方としても、中々シンクロしにくいんですよね。
「どこからの資金でそのオサレな生活を維持しているのか。地に足が付いていないのに、夢だ才能だと…。」
まあ、それが若さなんですね。それに、これから主人公は嫌でも世間に揉まれるんでしょうから。
こういうミュージカル映画に、ああだこうだと細かい事を言うのは無粋ですね。
確かに彼等がシンクロしながら歌うシーンは笑顔になってしまう。
あの年下の女の子。口元がだらしない感じの「アデル?」と間違いそうになる彼女。
特別可愛くも、スタイルも良くないのに、笑いながらピョンピョン跳ねる彼女の愛らしいこと。
ある時期に出会った、ボーイ・ミッツ・ガール。
荒んだ大人には手の届かない、もどかしい、きらきらの世界でした。