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ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「日本のいちばん長い日」

「日本のいちばん長い日」観ました。


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半藤一利原作。原田眞人監督。

1945年。戦争時代最後の内閣。彼等の唯一で最大の仕事は「戦争を終わらせる事」。
鈴木貫太郎総理大臣。阿南陸軍大臣。昭和天皇。を大きな柱とし、物語は進行。

何度も堂々巡りを繰り返し、疲弊する会議。皆が終戦すべきという考えは同じで、でも「どう終わらせるのか。」が問題で。そんな中、落とされる原子爆弾

そして、「皆で立ち上がれば!戦える!」という若き陸軍将校達。

神聖とされた天皇も交えた御前会議。
そして、ポツダム宣言受諾。終戦。

あの春から夏。そして終戦の日に。

一体何があったのか。


当方は以前にも書きましたがね。「現代の価値観で過去を裁く事は出来ない。」と思っているんですよ。

戦争映画というのは、如何せん「正直辛気臭い」もので。
「暗いし」「お涙頂戴やし」と嫌がる声も聞きます。分かります。

とある教育者も言っていましたが。
「日本の戦後教育に於いて、尤も成功し浸透したのは「戦争は悪だ」という認識だ」

そうですね。当方も勿論戦後生まれで、そういう教育を叩き込まれましたし、戦争そのものには、一利も無いと考えています。

ただ。

その「悪」の表現は、感情的な面も随分とあったのではないかと。

それが、戦争映画というものには沢山使われてきた様に思うのですよ。

「戦争は大切なものを」「生活を、心の豊かさを」「産み育てたわが子を」「父や母や兄妹を」「街や仲間を」…「奪う」という悲しみは、非常にインパクトがありますし、本当にそうだと思います。

「でも。本当に当時の人が皆そう思っていたのなら、何故戦争は続いたのか。」


よく考えてみると「何故戦争は始まったのか」という事は、当方達はきちんと教わったのでしょうかね?たった一日、起きたそれではなく、戦争に至る流れ。
聞かれたら説明出来ますかね?

「あの当時の人達は、何を考えていたのか」「何を守ろうとしていたのか」「惨めだと思う生活の中で、何を誇りとして生きていたのか」「何故敵とし、憎んでいたのか」

「何と無く戦争は始まった。でも、終わるのには、随分と苦しみ、時間が要った」

この時期よく耳にしますが。それは真理であると思いますが。

もし当方達が戦争について、後世に語るのならば、ただ悪だ過ちだと感情に訴えるだけでは無く。
冷静な目で見た、戦争の本当の流れと、偏らず多様性を持った解釈が出来る様にならないといけないのではないかと思う訳ですよ。

過去の事を、ただ過ちと切って捨てては、何も学べない。

だからこそ、戦争をキーワードにした、ビックデータを集めないとと。

何だか真面目に書きすぎて、何を書いているのかが分からなくなってきましたがね。

閑話休題

日本の男性って、今から150年前とかなら、ちょんまげとか結っていたんですよね。

あれって、多くの日本人男性の髪に対するコンプレックスとかからしても、利にかなった髪型やとは思うんですよ。

でも、現代の日本人男性でちょんまげを結っているなんて…。力士位しか居ないし、あれもまた、江戸時代の髪型では無い。

「あんなエキセントリックな髪型出来るか!」

でも、江戸時代の人はああいうスタイルをしていたんですよ。どうやら。

「最新の粋だぜえ」「面倒だ」等々。色んな考えはあったでしょうが。

基本的には、概ね皆様あの髪型をしていたんですよ。それを、現代の我々は馬鹿には出来ない。

「つまりは現代の価値観で過去を裁く事(特に否定)は出来ない。」

例えが…。持って回りすぎて、意味不明になってしまいました…。


この映画に対して、当方が好感を持ったのは「(ぎりぎり)感情的に訴え掛ける作品では無かった事」でしたね。

まあ史実とはいえ、お話ですから、多少脚色もして美しく仕上げたんでしょうけれども。

「とにかく誰もが、立場が違えど必死に何かを守ろうとしたんだな。」

民を。神を。思想を。理念を。

疲弊し、どのみち倒れたであろう国民を。
どうすれば納得し、長すぎた非日常を終わらせる事が出来るのか。

若さ故の「決起して国を守る!」という将校。

当方は、その姿を美しいとは思いません。でも。

「純度が高いという事は、堪らなく悲しい気持ちになるんやなあ…。」

放送局での姿。余りにも切なくて。悲しくて。

でも、そういうスタンスの人間も絶対に実在したんですよね。

阿南陸軍大臣といい。若き将校といい。

「忠義って何だ。何に対する信念だ。」

「殉死という傲慢。」

昭和天皇を演じた本木雅弘。こんなに静かに、でも強い意志を演じられるなんて。

キャストも全面的に力入りまくってますしね。そんな濃くて重い役者達も相まってのフルスイング。


岡本喜八監督作品。あれとも比較しないとな…。
(恥ずかしながら、正直未見です。)
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あのですね…一つだけ。ここまで真面目にやっていたのに、一つだけチャチャ入れさせて頂きますけれどね。

「眼鏡には度を入れて欲しい!」

眼鏡大好きなんですよ。眼鏡の役者さんの斜めの顔で、眼鏡で輪郭が歪んだら、気持ちが高陽してうずうずが込み上げてくるんですよ。

あんなにも眼鏡率が高かったのに…。眼鏡の聖地、福井県鯖江市の「めがねミュージアム」に展示されるレベルのクラッシック眼鏡だらけやったのに…。

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役者の皆様、年齢的にも、眼鏡を日常的に使用されてそうやし…。お願いしますよ!ガッチガチのリアルな度を!

まあ、おふざけはいいとして。

夏は、戦争映画が普段よりは増えますから。

そればかりとはいきませんが。ぼちぼちと観ていきたいと思います。


恐らく、興味を持たない事が、尤もいけないと思いますから。