映画部活動報告「極道大戦争」
「極道大戦争」観ました。
余りにも降り幅の広すぎる、三池監督の最新作。
市原隼人主演。
噛まれたら吸血鬼になった上に、ヤクザテイストキャラになってしまうというレギュレーション。
元々ヤクザな主人公。彼のリスペクトする「オヤジ」。
町を人情でおさめていたオヤジ。しかし、彼はある日訳のわからない(としか言いようが無い)刺客に倒される。
瀕死のオヤジに噛まれた主人公は、ヤクザ吸血鬼へ変化。己を抑えられなかった主人公は、街の一般人を次々と噛んでしまう。
そうして、「ヤクザ吸血鬼コミュニティー」と化した町に、より強力な刺客が現れて…。
よく、この話をこんなにコンパクトに纏められたよ。当方。酒に酔っているのを良いことに、自画自賛。だってこの作品、訳が分からないもの。
と言っても、2014年の「ワタナベアカデミー賞 ラズベリー賞作品。神様の言うとおり」よりはましですよ。
「オヤジ」こと、リリー・フランキーがカチコミをする冒頭の格好良さ。そこに現れる、安定のピエール瀧。(凶悪以来のペア。そして父になるにも出ていたのにね)
タイトルフェチをそれなりに逝かせるものものしいタイトル。(接吻はベスト。ベタなら愛のむきだし)
前述のピエール瀧に始まり、でんでん、渡辺哲と園組御用達の悪役達。黒沢あすか姉さんは?と思わず探す当方。
でも…。リリー・フランキー亡き後は…正直グダグダなんですよ。
「冒頭の達磨は良かった…。でも、そこからの招き猫、こけし…まさか、白熊とか出ないやろうな!?」
思わず神様の言うとおりを思いだし、震える当方。あの、KAERUちゃんの辺りで。
もうね。三池監督作品は…「三池監督の今回のお遊びには付き合えるか」しかないと思うんですよね。量産しすぎなんでね。
市原隼人がんばり屋さん。とか、成海璃子もっと弾けろよ!とか。…弱々しいですわ。
あのオタク外人と、KAERUちゃんのアクションスキルは、凄いなあと思いましたがね。
あのキャストでヤクザもの。もっともっと重苦しいなにかをみせれそうやのに。
そこをあっさりすかすのが、三池監督作品やなあ~と物足りなく帰る次第でした。