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ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「予告犯」

「予告犯」観ました。


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生田斗真主演。

「明日の予告を教えてやる」

ネットで不特定多数に犯罪予告動画を流す「シンブンシ」。

名前の通り新聞紙を被ったその男は、予告通りに犯罪を重ねていく。

初めはモラルを欠いた一般人に対する制裁からスタート。しかし、回数を重ねるにつれてその対象も制裁内容も重度を増していく。

それは、警察のサイバー対策科の目にも留まるようになっていって。

生田斗真

「もしかして…。当方は生田斗真が好きなんじゃないやろうか…。」

生田斗真主演の映画。実は当方は全部観てしまっているんですよ。…ですが!

人間失格太宰治が好きでね…。生誕100年の年の桜桃忌には、三鷹まで有給休暇を取って行きました。…一応全身黒い服で参加したからか、NHKの取材に掴まり、数ヵ月後のテレビ特番にでかでかと写った恥な体験を持つ当方。そりゃあ観るよ!映画自体はどうかと思ったけれどな!

源氏物語」そらで出て来る全女性を語れる当方。中でも「六条御息所」の生々しい切なさ。女では無く、男ですが「柏木」の愚かさと性についてはエンドレスに語れます。「夕顔」?あんなの、都合の良い幻だ!映画自体はどうかと思ったけれどな!

という「当方がリスペクトする古典」を責めまくっては、爆死した生田斗真

「まさか…。「こころ」とか来ないやろうな…。」と震えていた所の「脳男」。

「感情が一切ない男」という役を、皮肉にもぴったりと演じておられました。また、あれは絵面の重たさも日本映画とは思えなく。また、生田斗真のアクションに於ける身体能力も完璧でした。

土竜の唄」ここまでで最ものびのびとやっておられました。話の荒唐無稽さは差し置いて、今までの「格好付ける生田斗真」が一切無い気持ちよさ。

生田斗真(という物件)って、出る作品をめっちゃ選んでいるんやな…。」と、何となく思っていた当方。むやみやたらとは出ていないんやなあと…。

というこれ迄を踏まえての、今作。

「もういいんじゃないか」と様子をみていたけれど。見付けてしまった「中村義洋監督作品」

アヒルと鴨のコインロッカー」の。「みなさん、さようなら」「白ゆき姫殺人事件」の。そして「ジャージの二人」の。

そりやぁ…。観るしか。

前振りが長くなりすぎましたが。

何で当方が様子をみていたのか。

「明日の予告を教えてやる」

「予告って。そもそもが予め起こることを告げるって意味やぞ。それを重ねて教えてやるって。日本語がおかしいぞ。」

学生時代、国語のみが学年上位であった当方の(数学は限り無く最下位争い)モヤモヤ。映画館の本編前のトレイラーであのフレーズを聞くたび、正気に戻される当方。

やっぱり気にはなりましたが。まあ、全力でそこには目をつぶって。

話は…。「格好を付ける生田斗真」というジャンルではありましたが。非常にまともな(失礼な言い方やなあ。すみません。)作品でした。

初めは一人かと思われたシンブンシ。しかし、グループ犯罪であると直ぐに判明。

シンブンシグループの、悲しい成り立ちと友情。彼等は、移民。貧困。非正規雇用等の、社会に馴染めないというアウトサイダー達で。

「と言うか、発展途上国には、手術の技術的には高い泌尿器科医が居るんなあ…。だってそれ、移植でしょう?」としみじみ思う当方。「復讐者に憐れみを」といい、今作といい。

まあ、映画の中では何時でもドナーへのフォローがなっちゃいないみたいですけれども…。

彼等の悲しい結託。そして最終目標。

どちらかと言えば、シンブンシグループに寄った視点で描かれているので、対する警察の無能っぷり。振り回されるばかり。良い所無し。

戸田恵梨香は、TBSに掛かるとケイゾクの枠を出ないな…。」

天才サイバー対策科の警部。でも「小綺麗なケイゾクのあいつ」にしか見えない当方。

シンブンシと戸田恵梨香は、対になる存在になるはずなんやけれどな~。弱いかなあ~。


「これは思想犯なんだよ!」

悲しいシンブンシグループの、ささやかすぎる幸せな時間。

やっぱり生きる事に未練はあるメンバー。誰もが思想に殉死する格好良さは十分に分かっていて。でも、完全にそこに身を投げ出せなくて。

結果的には望みを手にいれる事が出来た彼等の、悲しい顛末。

「ああ…。また、生田斗真(物件)の作品チョイスにやられていく」

結局また、生田斗真の次回作を観そうな気がしてなりません。