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ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「Mommy/マミー」

「Mommy/マミー」観ました。

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とある世界でのカナダ。
2015年。Sー14法が可決。
問題児の親が、金銭的、身体的、精神的危機に置かれた場合、法的手段を取らずとも育児放棄し、即施設に入所させる事が出来るというもの。

10台の様な、けばけばしい、チープなファッションの中年女性。彼女はとある施設に息子を引き取りに行く。息子は、どうやら施設で暴れて他の入所者に重症を負わせたらしい。

息子はADHD(注意欠乏・多動性発達障害)。落ち着いている時は、知的でもあり、チャーミング。シングルマザーの母親を愛している。でも、キレてしまった時は手が付けられない程に暴れてしまう。

母と息子。
互いに大切な家族として、二人で暮らし、そして途方にくれて。

そんな時、向かいに住む中年女性と知り合う二人。
元教師の彼女は、心の苦しみから吃音を患っていた。

ぎこちなくも、徐々に打ち解けていく三人。

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音楽が、色が、光が。余りにも美しくて。

スーパーの駐車場でぐるぐる回る少年の。スケボーに乗る少年の。澄んだ青空。

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楽しすぎるパーティーの数々。あの柔らかいオレンジ。

そして灰色。

正方形の画面サイズ。初めは何でそんな?と思いますが。あのシーン。

あのシーンをスクリーンで観る為に、映画館に行ったのだと確信。

映画館では声は出せないですが、心の中では色んな感情が一気に溢れて…声が漏れそうになりました。

でも、綺麗事ばかりでは済まないんですよね。

只でさえシングルマザーで経済的に不安定。でも生活保護を受けたらSー14法で目を付けられる。
見栄と現実。プライドを投げうつ事は出来ないけれど、でも、せめて格好を付けたいし、暗い雰囲気にはしたくない。

三人で過ごす日々は楽しすぎて。でも、不安定な息子とずっと過ごす事は難しくて。

母親である彼女が、どんな選択肢を選んでも…もう、受け入れるしかない。

だって、たった二人の家族で、それは永遠やから。

他人が何も言える訳が無いから。

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映画が終わって、頭がぐるぐるしながら歩いていたら、前を歩くご婦人二人が。

「でも、彼女はああ言ってたけれど…一生あんな感じでどう希望を持てるんやろう。」

希望なのか?あれは絶望なのか?

子供を持った事の無い当方ではありますが。あまちゃんな発言でありますが。


希望であって欲しいです。


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