映画部活動報告「ソロモンの偽証 後篇 裁判」
「ソロモンの偽証 後篇 裁判」妹と観ました。
クリスマスの朝、雪の中から主人公が発見したクラスメイトの遺体。
屋上からの転落死で、自殺と処理。
しかし、「柏木君は殺された」という告発状が主人公等に届き、事態は大きくなっていって。
「これは私達の問題です。ですから、私達で裁きます。」
というのが前篇での流れ。
そう言えば、当方は前篇にて「柏木君って、流星ワゴンのヒロキだな!」と書いてしまいましたが。
「調べたけど違う子やったで」
と、妹に冷酷な顔で知らされました。すみません…。
因みにかつて「原作本を貸してあげる」と言っていた妹。何と全6巻の所を2巻までしか所持しておらず。
しかも「何か凄い読みにくくて…。」と、その2巻すらも読めていなかったと判明。読みにくい本?そんなの、ドストエフスキーの「罪と罰」くらいやろう!とりあえず全巻揃ってから貸してくれ!
当方の熱い勧めから、先週前篇を観て、今週の後篇を観るといったストレスの少ない鑑賞スタイルを取った妹。
そして、後篇を観た我々の反応は。
「ちょっとハードル上がりすぎていたかなあ~。」
余りにも公開されて間がないので、ネタバレは避けますが。
前回はそんなの無かったのになあ。突然の雨とか。先生のスカートの折れ方とか。荒いなあ。
そして…。実は前篇からそう思っていた「肝心なキャラクターの背景やその行動の基が、余りにも掘り下げられていないが故に疑問ばかりが浮かぶ」という点。
前回は「きっと後篇でそこは明かされる」と思っていただけに…。
ちょっと消化不良。
後、蛇足ですが。
ちょいちょい挟まれる尾野真千子パート。いっそバッサリ切ってはいけませんでしたかね?
まあ、「込み入った中学生日記」というスタンスは終始貫いていました。「さわやか3組」「中学生日記」を見ていた世代としては、何となく懐かしくもありましたね。…これ、ふと思いましたが、NHK教育で作ったらどうなったやろう。凄く見てみたい。けれど、映画と同じ感じになる気もする。
優等生の主人公も、高良健吾似の外部生も、結局どこかでもやもやと…共感出来ない所があるのは、当方が最早荒んだ大人やからなのか。
ただそんな当方も、松子ちゃんのエピソードの全てには、泣けて仕方ありませんでした。