ワタナベ星人の独語時間

所詮は戯言です。

映画部活動報告「幕が上がる」

「幕が上がる」観ました。


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とある女子高の弱小演劇部の一年間。大会に負け、先輩が退部した夏。新しいメンバーで歩きだした時に出会った指導者。皆が駆け出し。向かうべき世界の輪郭。そして自分も駆け出し。そんな時失うもの。乗り越えて、幕が上がる時。

ネタバレを恐れるばかりに抽象的になりましたけれども。

一晩寝て、寝かして、脳内補完したらやっと、青春映画に落とし込めるかと思いました。

ももいろクローバーZというアイドルに、当方は肩入れしていない(そもそも、ほとんどのアイドルが分からない)ので、映画を観ている時点ではフラットなんですよ。ただ、青春映画が好きなだけで。
だから、彼女達が好きやからという加点は当方には無いんです。後、元演劇部でもありません。

彼女達は決して達者な演技をした訳でも無いし、かと言って拙かった訳でも無い。

ただ、過剰ではあったなと。

心の声。言わなくても分かるのに、という事多かったかなあ~。とくに序盤。

そして、夏休みのコミカルな寸劇もいらん。もう、彼女達の歌は、正直最後に流れる以外は蛇足になってしまうやろう。作中はあくまでもアクターなのなら。

この映画を、黒木華を抜きには語れないと思うし、確かに彼女がかつて与えられる事の多かったはんなりキャラでは全く無い。それは貴重やけれども。

役としての彼女の行動は許される事では無いし(演劇部云々というより、教師として最低)。「役者なら当たり前の選択」とか抜かす奴もぬるいと思う当方。社会的な責任は、夢の前に倒れる事をよしとしないからな。て言うか…上手くやってくれよ!あんなんじゃなくて!本当は納得させて欲しかったよ‼

高校3年生。やる事は他にあって、でもまっしぐらに「やりたい事」に向かう姿勢は熱くて。

そのきらきらした姿。

そして、その一回勝負の幕が上がる。

やっぱり、あの積み上げた過剰さがなあ…無くても全然話を組み立てられるのになあ~。

あのラストのスローなタイトルが上がる。シンプルな瞬間が一番好きでした。